粟野町中央尾根(その2) | H17.3.20 |
粟野町口粟野から前日光林道まで名も無き山々が延々と連なる尾根歩きも、前回で羽遠林道まで来ました。 1週置いて、残る稜線を歩きました。 多少標高が上がってもやはりヤブ尾根でしたが、無名の稜線を満喫できました。 |
遠木地区・駐車地6:40---鉄塔巡視路入口7:05---送電線鉄塔7:29---600ピーク8:15---656.4ピーク9:02---677ピーク9:50---766ピーク10:54---815.5ピーク(粕尾山)11:19/11:30---844ピーク11:55---957ピーク12:38/12:43---前日光林道出合13:16---上粕尾山ノ神バス停15:23 |
@ | 先週、口粟野からハナント山を経て480ピーク先の鉄塔まで歩いた。 単に距離で言えば、長いこの尾根に一区切りつく前日光林道まで半分以上は歩いたことで多少気が楽になった。 先週、帰りに村営バスに乗った鈴木商店前バス停から少し戻ったところの道路脇に駐車し、羽遠林道(@)から巡視路を経て鉄塔まで歩いた。 50分程で鉄塔に着き、ひと呼吸。ここから尾根歩きの続きが始まる。 鉄塔周辺は開けているが、すぐに樹林の中になる。 尾根は右(北側)へ幅を広げるが、フラフラせずそのまま真っ直ぐ歩き、小ピークを越えた鞍部に出ると、北から作業道が登って来ていた。 作業道は尾根上は通らないが、尾根の北面直下をしばらく並行していく。 600ピークの先に、石祠が置いてある。土台部は落葉に埋もれていた。 656.4ピークへの登りの途中で、作業道は尾根上を通るようになり、思いがけず楽な歩行になった。 地形図には記載がないが、656.4ピークには鉄塔(南いわき幹線284号)があり、鉄塔の直前で樹林帯から開放される(A)。 この辺りに、656.4ピークの三角点があるはずなのだが、尾根上には作業道が堂々と通り、周辺はヤブなので見つけることができなかった。 作業道は、656.4ピークから尾根筋を外れ、カーブを描いて下っていくが、677ピークとの鞍部で横平林道が横断する地点で合流する。つまり、ここは三叉路となっている(B)。 横平林道は、北村地区から上五月地区を大きく迂回しながら結んでいる、立派な舗装林道だ(C)。 林道を横切り、小さな保安林の標識が立っている向こうの尾根に取り付く。 677ピークまで来ると北面は伐採されていて、明るくなる。 幾つかアップダウンを繰り返し、地形図で破線が記載されているところで、2度目の横平林道横断(D)。ただ、破線の道はない。 横断して植林地に入るが、ここには「福ヶ沢分収造林地」という白い看板が立っている。 ここからピークに登り立つと、尾根沿いにネットが張られている。 尾根筋の南面は刈り払われ、明るいというよりハゲ山のようだ。 ネット沿いに下り、766ピークとの鞍部に出ると、3度目の横平林道横断となる(E)。 林道に下り立つ地点には、「白ヶ沢6分収造林地」の白い看板があり、再び尾根に取り付く地点には「組合創立50周年記念の森」という標柱が立っている。 明るい植林地を766ピークまで登ると、ネットはそこから南西に逸れていった。 757ピークまでは緩やかなアップダウン。その後851.6ピークへの登りとなる。 851.6ピークは広く細長いピークで、ボール紙に「粕尾山」とマジックで書かれただけの粗末な山名板があった(F)。 ところがこの山名板、標高が845mと誤って記載されている。 もしかして、この先の844ピークと間違えているのか? いや、ここは三角点ピークだし、そんなことはないだろう・・・ 書き直してやろうかとも思ったが、やめた。 ここまで来ると、この2日がかりの長い長い尾根もあと少しだ。 まだ時間はたっぷりある。気持ちに少し余裕を持つことができた。 粕尾山から下った後は、相変わらず小さなアップダウンを繰り返していく。 844ピークを越えると、横根山への展望が広がった。 この尾根歩きは前日光林道出合で一区切りつけるが、いつかは1068ピークを経て横根山までつなげたいと思った。 横根山の展望はほんの一瞬で、844ピークを過ぎると再び樹林に突入。 しばらく進むと進路は北へ方角を変えるので、このあたりはコンパスを入念にチェックする。 ヤブがだんだんうるさくなってきた。 方角が、さらにやや東に変わると、957ピークの手前のピークに到着する。 ここが分からないと、東に粟野川へ下ってしまうので要注意だが、気をつけていればまず通り過ぎることはない。 このあたりは、まだ残雪があった。 ここで西に方向転換して957ピークへ進むのだが、密藪で先がよく見えない。 構わず西へ下ると多少ヤブが和らぎ、北方向へ方角を変えたので、乗るべき尾根に乗ったことを確認できた。 それでも、ヤブがうるさい。この辺りは、あまり手が入れられていないようだ。 ヤブ尾根を登り切ると、本日最後のピークとなる957ピークに着くが、ここもヤブの中で、とても山の頂という気がしない。 高さの違う境界標が2本立っている(G)。 錆付いたワイヤーが捨てられていた。ということは、稀に手が入ることもあるのだろうか? とてもそうは思えないヤブ山であった。 957ピークからは、斜面を北西に下ってもよいのだが、ヤブに閉口したのと、西麓を通る林道がどんな感じかを確認したかったので、南へ延びる緩い尾根を下った。 地形図では、尾根が南から南西に向きを変えるところで林道に出るはずなのだが、南西に向きを変えても出合わない。 おかしいな?と思ったが、間もなく樹林の隙間から砂利道が見えた。 砂利道に下り立つ地点はちょっとした崖のようになっていた(H)が、生木が生えていたのでそれに捕まりながら下りた。 道はかなり荒れており、倒木が行く手を塞いでいる始末で、ほとんど残雪で覆われていた。 轍はまったく無く、林道というよりは、作業道というべき道であった。 前日光林道に出た(I)のは、13時過ぎであった。 思ったより早く歩き終わることができたが、ここからの車道歩きが長い。 入粟野上五月に向かっても、上粕尾山ノ神に向かっても同じような距離だが、車を置いてきているので上粕尾に向かって歩いた。 ついでに、道路を挟んで1068ピークへ至る尾根の取付き口を探してみたが、崩れ止めの擁壁でガッチリ固められており、取付けそうなところはなかった(後日、西へちょっと進んで擁壁が切れる地点から取付けることが判明)。 その先の、北村林道から登ってくる地形図上の破線も、単なるガレた谷であった。 前日光林道南部の960ピークへの峠まで来たとき、960ピークを経て田ノ端へ下ろうかと思ったが、長い尾根を歩き通した後で、また無理して歩くことは無いだろうと思い直した。 それにしても長い長い車道歩きだ。 1005ピークを経て横根山へ向かう地形図の破線については、取付き口らしき地点に赤テープが巻いてあった。 その先の、標高797地点を基点とする破線の道(下のルートマップで山の神林道と記載していますが、誤りです)は、ゲートが閉められていて車両は進入禁止の砂利道になっていた。 林道出合から1時間半以上歩いたところで、ようやく北から山の神林道が合流し、南に下ると、奥深沢不動の滝の入口がある。看板があり、それを読むと高さ7mとなっている。 大したことはない滝のようだが、次のバスまで時間がある。 踏跡を辿ってすぐに滝の前に出たが、小ぢんまりとした優しそうな滝であった。 沢を渡り、カーブしながら下りていくと、山ノ神地区最深部の家に出た。 バス通りに出たら左折して少し下ると、ドライブインがある路肩の広いところに、バス停があった。 林道歩きの時間は、約2時間要した。 雪が無くなる頃、前日光林道出合地点から横根山に登ってみたいと思った。 |
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