地蔵岳〜夕日岳 | H17.5.22 |
地蔵岳も薬師岳と同じく、禅頂行者道を代表する山ですが、私には南東の草久地区へ延々と続く尾根がとても気になりました。 この長い尾根は、下りではなくぜひ登ってみたいと思いました。これだけの長い尾根をノーミスで下る自信が無かったのも理由のひとつです。 夕日岳からは蕗平へ下り、最後は車道歩きとなりますが周回ルートにしました。 |
草久落合地区・駐車地6:50---636.4ピーク7:44/7:50---767ピーク8:45---877ピーク10:22---1221.8ピーク11:55/12:10---1245ピーク12:27---地蔵岳13:17/13:30---三ツ目13:43---夕日岳13:57/14:05---1294ピーク14:50---905.5ピーク16:37/16:40---蕗平17:33---駐車地18:34 |
@ | 鹿沼市内から大芦川沿いに古峰原方面へ向かう。 草久両ノ手地区の先で東大芦川沿いの道が分岐するのでこれに入り、少し進むと川の対岸へ渡る橋がある(@)。この近辺に駐車する。 橋を渡ると砂利道になる。 636.4ピークへ向かう尾根はもう眼前にあるので適当に取り付く。 急傾斜を登り切ると石祠があり(A)、その先には石碑がある。 急登ありヤブありの尾根を進むと、636.4ピークである。 三角点があるが、山名板などは無い(B)。 その先はアップダウンを繰り返しながら展望の無い尾根筋を黙々と進む。 「白井平 丸貫幸太郎」と彫られた、崩れかけた石祠を過ぎると、北面の展望が広がる。ただそれも束の間で、767ピークへの急登となる。 767ピークは特に見るべきものは無い。 尾根は北に向きを変えるが、それも間もなくY字になる。 ここは、西へ白い砕石の尾根を選択する。 またしても北に向きを変えるが、少ししてネットに突き当たる。 ここはネット沿いに西へ急降下していく(C)。 下り立った鞍部には、作業道が登ってきている。 西の尾根に登り返す。 このあたりの杉の木には白ペンキが延々と塗られている。 尾根筋には獣のものか、踏跡が付いている。 やがて白ペイントの木の連なりは北東の枝尾根に逃げていくが、進路は西である。 877ピークの手前ピークで、再びネットが現れる(D)。 ネット沿いに西へ歩くとNHKのアンテナがあり、877ピークへの急登となる。 877ピークは境界標があるだけで、展望は無い。 ここからしばらく進むと、突然尾根筋に広い道が始まる(E)。 作業道? といっても車が進入して来れそうな場所ではない。 不可解な作業道だが、歩くには楽だ。 ずっと作業道を歩いてもよいのだが、尾根筋を外れるところではやはり尾根に上がって歩いた。 作業道が東の裾野に逃げていくと、1037ピークから来る尾根と合流する。 合流地点には、Fのような大き目の岩があるのが目印といえば目印だ。 尾根筋はすっかりミヤコザサの爽快な尾根になり、名も無きピークを幾つか越えていくと、1221.8ピークに着く(G)。 展望は利かない。下りで来ると、何でここが三角点ピークなのかと思うだろう。 ここからは、緩やかにシリジリと高度を稼いで行く。 1245ピークを挟んで北・南に、石祠がある(H)。 どちらも、新しい祠と古く風化した祠が同居する形で鎮座している。 新しい祠も、土台がしっかりしていないので、いつか崩れてしまうのではないかと心配になる。 標高1250m地点を過ぎた先からは、延々と登りとなる。 出発してすでに6時間を経過し、焦ってピッチを上げたくなるが、そうすると後がもたないので出るのでゆっくり歩きたい。 地蔵岳直下は急登だが、登りの先のピークが見渡せるので、足元を見てしっかりと登る。 登り切ると「公共 主図根」の石標があり、地蔵岳山頂はそのわずかに南側になる。 ようやく辿り着いた山頂はとても広いが、残念ながら展望は無い(I)。 意外にもこの山は三角点が無い。 木に挟まるように「ハガタテ平⇔三ツ目」の案内標があるが、ペイントが消えかかっている。 これまでは踏跡は薄かったが、ここからは明瞭な踏跡の平凡な道を行く。 地蔵岳から三ツ目へのわずかな間に、5人ものハイカーとすれ違った。 さらに、三ツ目では、オジサンオバサンの団体がビニールシートを広げて歓談中であった。ひと休みしたかったが、そのまま通過。 こんなときに、やはり静かなコースを歩きたいと痛切に思うのである。 三ツ目(J)からは、少し下って夕日岳への登りにかかる。 とはいっても苦になるような登りではない。 夕日岳(K)は小広い山頂で、北面の展望が良いが、この日は曇り気味で展望を楽しむことはできなかった。 夕日岳からは、明るい笹道を東へ向かう。 少しして、大岩を2ヶ所越える。 最初の大岩は素直に登って越える。 次の大岩は東を巻けるようになっている。 雨が降ってきて地図を濡らした。 2つ目の大岩を巻きつつ進路は南から南東へ向きを変え、すぐに小ピークへの登り返しとなるが、この小ピークは北側を巻けるようになっている。 テープがあるので注意深く進みたい。 西側を巻いて南の枝尾根に入る獣道もあり、北側を巻かずにピークを登り切ってしまっても南に引き込まれ易いので注意したい。 私はまんまと引き込まれてしまって、30分ほどロスしてしまった。 ここからは西から南西に徐々に向きを変えながら笹道を進む。 1294ピークには「オオホノチ」のプレートがあると聞いていたが、気づかなかった。 1294ピークの先で尾根は二股になる。 蕗平方面へは南に進む。黄テープもあった。 ここからの下りはとても長い。 ただただ、ひたすら笹道を下るのみである。 踏跡はうっすらと付いている。尾根筋は明瞭だ。 ひょっとしてルートを間違ったのではないかと思うほど長い下りを経て、905.5ピークに到着(L)。 何でこんなところに三角点があるのだろう。 稜線上に突然現れる感じである。 RK氏の山名板が置いてあった。 このあたりは、すでに笹原は終わっていて、杉木立の中となる。 905.5ピークの先から南東に急降下する地点にはテープもあるし、頭の黄色い杭が打ち込んであるので、注意していれば迷うことは無い。 杉林の急斜面をかなり下って、緩やかになるとすぐ作業道に下り立つ。 蕗平から延びてくる道と思われる。 クネクネとカーブしながら作業道を下っていくと、蕗平に集落があった証である鳥居が見えてくる(M)。 鳥居をよく見ると、大正3年に作られたことを示す彫り文字があった。 鳥居の横を過ぎると、蕗平林道の舗装路に出る。 東へ進み、大滝方面からの道と合流する地点に、沢へ下る踏跡がある。 これを辿って下りていくと、狭いが河原に出ることができる。 ここで顔を洗うと生き返る気分だ。 ここからは南へ車道歩きとなる。 約1時間の車道歩きで、落合地区へ戻れる。 相変わらず小雨が降り続いていたが、この季節はそのまま濡れて歩いたほうが気持ちが良い。 何とか明るいうちに車に戻ることができた。 東大芦川では、まだ沢釣りに興じる人が残っていた。 |
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