禅頂行者道延長尾根周遊 H18.10.14


禅頂行者道からさらに西へ続く、古峰原の大天狗之大神鳥居から足尾の渡良瀬地区まで続く尾根を、破線に従って歩いてきました。
名のある山はありませんが、三角点を3つ経由して周回しました。
地形図上は破線があっても実際には踏跡はほとんどありませんが、密藪はなく歩き易い尾根です。
(内の篭・駐車地)11:30---(1101P)12:15/12:22---(1268.6P東方ピーク)13:00/13:05---(1196P)13:45---(大天狗之大神鳥居)13:55---(1196P)14:06---(1268.6P)14:44/14:50---(1014峠)15:27---(1029.1P)15:53/16:05---(県道出合)16:35---(駐車地)17:10


@ 国道122号を南下し、県道鹿沼足尾線を入るとすぐに左手にNTTドコモとボーダフォンの電波塔へ上がる小道がある。ここは帰りに辿り着くところで、始めは県道を奥へ進み、内の篭地区へ向かう。

道路幅が狭くなるとすぐに分岐があって、左へ進む。
細い舗装車道で、谷筋を曲がりながら上っていく。
内の篭地区は廃屋が多く、離村が進んでいるようだ。

しばらく進み、古峰原方面と1014峠方面との分岐点に出る。ここは左の林道へ入る。
林業小屋らしき建物を見て、奥に進む。

5分ほど林道を進むと、切通しとなったカーブ地点があり(@)、ここが取付き地となる。
路肩に駐車できる。

尾根に取り付く。樹林帯だが暗くはない。地形図では破線になっているが、踏跡らしい踏跡はない。ただ、この尾根はすっと尾根筋が突起している(A)。
自然の成せる業か、古道の名残か。

1101ピークの手前で、尾根は東から北へ方向転換する。
ここにはテープと植林の標柱がある。

1101ピークはピークという印象ではなく、単なるコブという感じ(B)。
四等三角点が置かれ、こんなところにもRK山名板があった。

地形図ではあまり明瞭でない印象を受ける尾根だが、歩いてみると明瞭で、歩き易い。
相変わらず踏跡はハッキリしないが、特に問題はない。

1268.6ピーク南の破線分岐は、このぶんだと分からないだろうと思ったが、やはりその通りで、東方向への道形はなかったので、そのまま尾根を北へ直進した。

徐々に尾根幅は広くなり、不明瞭な地形になってくるが、だいたい北へ進んでいればメインの尾根にぶつかるので、歩き易いところを適当に進んだ。

このあたりの、背の低い笹に床を覆われた自然林は見事で(C)、周囲を見渡して深呼吸した。

大した急登もなく1268.6ピークの尾根にぶつかった。どうやら小さなピークのようだった。
大きな三角形の岩が木に寄り掛かるように鎮座しているのでこれが目印になる(D)。
1268.6ピークの近くだろうと思ったが、現在地がどこか分からない。とりあえず東に進む。

北東に尾根を進み、1280m級ピークの直前で南東に進路変更となる。
ここで現在位置を特定できた。

この主稜線にも明瞭な踏跡はないが、特に迷うようなところはなく、キツいアップダウンもない。快適な尾根歩きだ。

途中、1250m地点で北東→東へ下る場所が唯一勘違いしそうなところだが、ここには61番の境界標が立っている。

先ほど分岐が分からなかった南から合流する破線は、合流地点と思われる場所周辺にもそれらしい形跡はなく、分からなかった。
以前、@宇都宮さんから頂いた情報では、合流地点にはポストマークがあり、南へ分岐に入った後しばらくは明瞭な踏跡があるとのことだったが、ポストマークにも気付くことなく東へ進んだ。

やや急な坂を小さく北東〜東へと登って、1196ピークとなる。ここは展望はない。

この先から尾根は北へ向きを変える。このあたりからは踏跡が明瞭になってくる。
あとは踏跡なりに進んで行けば、大天狗之大神の白い鳥居に着く(E)。

ここから先、行者岳方面は、禅頂行者道を辿るコースとして一般的に歩かれている。
東へ下る広い道は古峰原へ至る道で、これは昨年秋に歩いたことがある。

帰路は元来た尾根筋を戻る。
1196ピークはこちらから来ると平坦地の終わりという感じ。

南西に分岐していく破線の入口と思われる地点に、@宇都宮さんの情報通り、ポストマークを見つけた。
かなり古いもので、行きでは分からない方向に打ち付けられていた。
だが、分岐していく踏跡は分からなかった。もっと注意して探せば分かったかもしれないが、時間がないので先を急いだ。

Dの岩のある、行きに登ってきた合流地点を過ぎ、すぐに1268.6ピークに到着した。
まったくピークとはいえない地形で、何故こんなところに三角点を置いたのかよく分からない。
大間々営林署の保安林看板と、RK山名板があったが、標高が間違っていた(F)。

ここからは北西に小ピークがあり、あとはドンドン下って行く。
1060m地点で尾根は北西と西南西に分岐するが、ここは北西に引き込まれやすいので注意が必要。
西南西方向が正解で、木陰に大間々営林署の保安林看板がある。

1014峠に近づくと、林業なのかよく人手が入っているのを感じる。
尾根筋の踏跡も明瞭だ。

峠(G)は、南北にも破線が通っているが、かろうじてその踏跡も認められた。
古い道標でもあるかと期待したが、何もなし。
営林署の保安林看板が倒れているだけだった。

峠を突っ切り、西へ登る。
少し進んだところで、大きな広場に出る。
林道が西から登ってきており、その終点になっている。
恐らく、駐車地の林道の終点であろう。

広場を通り過ぎると、再び樹林帯に突入。
歩きにくいということはないが、少しヤブっぽくなる。

1029.1ピークにはNHKの受信所があり、その傍らにひっそりと三角点がある(H)。
北側の展望が開けている。

ここからは巡視路となり、しっかりした踏跡があって歩き易くなる。
10分ほど進むと、南の眺めの良い地点に巨大なアンテナが並んでいる。

急な下りが続くが、ジグザグに踏跡が付けられ、快適に歩ける。
地形図にも記号のある890m地点には、NHK送信所(I)と民放の中継局がある。

さらに下る。グングン高度を下げ、車の音が近くなる。
白いガードレール(J)が現れ、それに沿って尾根を下って行く。

途中でガードレールは北へ向きを変えていくが、構わず西へ尾根なりに進めばよい。
このあたりの斜面は、人工的に段々に整地されている。

さらに急な下りを続けると、麓に電波塔らしきものが見えてくる。
近づいてみると、ボーダフォンとNTTドコモの電波塔であった。
最後は舗装路となり(K)、県道鹿沼足尾線へ出た。

車へ戻るべく、県道を歩く。内の篭地区は、やはり廃屋が目立つ。
最後の40分弱の舗装路歩きは長く感じた。

車には17時過ぎに帰着したが、もう薄暗くなっていた。
長い山歩きはもうできない季節になったな〜と感じながら帰途に着いた。
A
B
C
D
E
F
G
H
I
J
K


【ルートマップ】






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