白根隠山南東尾根〜湖上山尾根周回 | H19.7.24 |
白根隠山から南東に弓張峠まで長く延びる尾根と、外山から湖上山経由で弓張峠へ延びる尾根は地形図でも目立つ尾根で、日光を歩きだして以来いつか辿ってみたいと思っていました。梅雨の合間の快晴のタイミングで歩ける時間が作れたので、周回してみました。 白根隠山南東尾根は手付かずの歩き易い尾根でしたが、湖上山の尾根はシャクナゲ藪が濃く、巻き道も分かり辛くて苦労しました。 |
(赤沼駐車場)8:16===バス===(弓張峠先・遊歩道入口)8:30---(1587付近)9:20---(1702地点)9:45---(2193地点)11:15---(2268.9P)11:40---(白根隠山)12:20/12:30---(前白根山)13:10/13:15---(天狗平)13:35---(外山)13:58/14:05---(湖上山)14:40/14:45---(弓張峠)16:40---(赤沼)17:30 |
@ | この日は平日だったので、赤沼8:10発が始発となる。 最終は16時。周回にはギリギリだなぁと思いつつバスに乗り込む。 バスは平日だというのに結構人が乗っていた。 @を撮影の後、団体が乗ってきた。トイレに行っているのでもう少し待ってと言って発車時刻が遅れた。迷惑! 小田代原バス停を過ぎ、弓張峠のカーブを過ぎた直後、遊歩道入口で下ろしてもらった(A)。 遊歩道はしばらく平坦だが、外山沢川を渡り、登りになって、1587ピークの南東に派生する尾根に取り付いた。 特にテープ類も何もない尾根だが、薄っすらと獣道が付いている。 北北西から西へ向きを変えると、1587ピーク周辺の平坦地に着くが、どこが1587地点か分からない。鬱蒼とした樹林帯だったので特定する意欲もなく、北へ向かった。 周囲の様子に注意しながら北へ忠実に向かえば、尾根には自然に乗る。 標高1600位から2100m位までの登りは、1時間半ほどだが非常に長く感じる。 傾斜は地形図の等高線の混み具合ほどはキツいものではなかったのが救い。 終始目印はなく、新鮮であった。 一部ヤブの濃い場所もあったが、獣道があって苦労する場所はなかった。 1702mと2193mの基準点はどこなのかハッキリ分からないまま過ぎる。 2200mになると傾斜は緩んできて、尾根が二手に分かれ、中央が大きく抉れた地形になる(B)。 抉れた部分を歩くのが一番楽で、倒木を除けながら進むと、白根隠山が眼前に入ってきた。 2268.3m三角点は確認しておきたかったので、周囲の状況からこのあたりだろうという、抉れの右の高み目掛けて登ったところ、埋もれかけた三角点を確認した(C)。 四方を石で固められていた。 三角点を過ぎて間もなく、登りに転じる鞍部で樹林が途切れ、前白根山方面が見渡せる。 最後の120mほどの登り途中に大岩があるが、ここから樹林はなくなって、まともに日差しを受ける。 もうすぐ近くのはずの白根隠山が、意外とまだ遠い(D)。 弓張峠から4時間弱で、ようやく白根隠山に到達(E)。 以前は山名板があったが、今回はケルンが積まれているのみ。 2年前に大岳尾根から錫ヶ岳へ向かった帰りに通過したときはもう17時になっていて、急いで歩いたが、今回はまだ昼なので安心。 この時点では、帰りの低公害バスにもまだ間に合うだろうと思っていた。 白根山の山肌に張り付いた登山道が見渡せ、登山者の声も聞こえる。 眼下の窪地には、まだわずかに残雪があった。 白根山はいつも人が多いので、自分の中では登る山ではなく眺める山という位置付けになっている。 ここからは白錫尾根を前白根山方面へ向かう。 日差しが強く、2385ピークへのわずかな登り返しもバテ気味。 ボロボロの地震観測所を過ぎ、五色沼避難小屋分岐、五色沼分岐を見送って前白根山へのザレ斜面をジグザグに登る。 ここから見下ろす五色沼と白根山は綺麗で、掲示板トップにも載せている。 前白根山(F)は北東以外の展望が利き、白錫尾根の山並みが一望できる。 ケルンの脇に、石祠がある。 帰りのバスまであと3時間弱、微妙になってきたので先を急いだ。 東隣の2360m級ピークを過ぎると樹林帯を進むようになる。 途中に「湯元方面・夏道」の道標があり、尾根筋の北側を進んでいくが、尾根通しにもシャクナゲの中に踏跡がある。 前から辿ってみたいと思っているが、今回も時間がないのでパス。 前白根山から20分ほどで、天狗平という丸い平坦地に着くが、ここは特に何もなく素通りする。 2325ピークの東斜面の急傾斜を下り、しばらく進むと外山の西鞍部で、ここには道標が2枚立っている(G)。 ここから登山道と別れ、シャクナゲの中を縫うように薄めの踏跡を進む。 10分ほど、ひと登りで外山に達する(H)。 展望はあまりなく、湯ノ湖方面が見下ろせるのみ。 外山からはほぼ真南に下るのだが、ヤブが煩い。 谷筋に入らぬよう周囲の様子に気をつけながら、慎重に尾根に乗る。 相変わらずヤブは煩いが、踏跡があってこれを辿っていける(I)。 2110m級ピークは特に何もなく通過し、南東に下って登り返すと湖上山に着く(J)。 山頂は狭く、特筆すべきものは何もないが、三角点の周囲に置かれた4つの石が印象的。 最終バスまであと1時間20分。厳しいかな、と思い、先を急ぎたかったが、ここからはさらにヤブが煩くなった。 湖上山からまともに尾根筋のシャクナゲ藪を強行突破しようとして体力消耗。 バスなどどうでもよくなってきた。 枝尾根に入り込まぬよう、見通しの利く数少ない場所ではきちんと本来の尾根に乗っているか確認し、獣道がヤブを巻いている場所では慎重に踏跡を追う。 所々で、弓張峠南東側の尾根も見えたので助かった。 それでも巻き道が分からず、まともにヤブを突破した場所もあり、かなり時間を要してしまった。 標高1800m位からはヤブはおとなしくなり、樹林帯の下りとなる。 踏跡も多少はハッキリしてきて、時々方角を確認しながら踏跡通り下った。 湖上山から約2時間で、ようやく弓張峠(小田代原遊歩道入口)に下り立った。 バスは40分前に通過してしまった。 市道1002号をしばらく歩き、小田代原バス停を過ぎた先で赤沼への遊歩道に入った。 遊歩道は、まだ散歩する人を多く見かけた。 |
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