鳴虫山〜滝ケ原峠〜三ノ宿山〜六郎地山周回 H17.5.15


鳴虫山はポピュラーな山なので、日光駅から明瞭な登山道を辿るのでは面白くないと思い、登る機会がありませんでした。
今回、滝ケ原を基点に、三ノ宿山・六郎地山を絡めて周回することで、ようやく登る機会を得ました。
614地点から登る尾根も、1101ピークから滝ケ原(二又)に至る尾根も、歩き易くとても良いルートでした。
大きく登って下って・・・の繰り返しなので、歩き応えがあるコースです。
県道277号・標高614地点駐車地5:50---鳴虫山7:05/7:15---969ピーク8:25---滝ケ原峠8:50---1051ピーク9:30/9:35---1158ピーク10:05/10:10---
1188ピーク10:33/10:38---三ノ宿山11:00---河原小屋三ノ宿林道11:57/12:05---973ピーク12:25/12:35---1101ピーク13:00/13:05---六郎地山
13:44/13:50---1101ピーク14:26---滝ケ原二又15:50---駐車地16:20


@ 1/25000地形図の614地点から少し南の、尾根の突端が今回の出発点。
作業道が分岐しており、反対側(川側)に駐車スペースがあるのでここに駐車(@)。

作業道は尾根を巻いていくので、いきなり尾根に取り付く。
最初だけ藪が煩いが、あとは背の低い笹を踏み分けて登る。
踏跡は無いが、特に問題は無い。

鳴虫山の主稜線までずっと登りっ放しだが、アップダウンがなく傾斜が一定なので一気に登れる。
雲行きが悪く、雨が降り出したが、構わず登る。

快適な登りで主稜線に合流。
ここには鳴虫山ハイキングコースの案内標と、62の境界見出標(A)がある。

きちんと階段など整備された登山道を辿り、鳴虫山に到着。
早朝だし天気も悪いし、誰もいないだろうと思ったが、1人の先客がいた。

鳴虫山から戻り、先ほどの合流地点を過ぎ、いくつかのコブを越えていくと、左(南西)に下れる尾根があるが、黄/黒のロープが張られ、「この先登山道はありません」という看板がある(B)。
ここがまさに進路である。

かろうじて踏跡のついた尾根を下っていくと、壊れかけた石祠がある。
さらにカーブしながら進むと、左手に立派な尾根が派生しているように見えるが、こちらには入らないこと。

徐々に高度を下げながら進むが、背丈ほどもあろうかという笹薮が煩くなり、濡れてズブ濡れになった。
ようやく藪から開放されるのは969ピークの麓。ここには石祠がある(C)。

969ピークは何も無い笹原で、休むことなく西に下る。途中で北西に進路を変え、そして南東に方向転換すると、谷の先に舗装道路が見えるので、谷を下る。

下りた地点は滝ケ原峠の少し北で、カーブミラーと金網フェンスがある(D)。
なお、尾根をそのまま南東に進んでも滝ケ原峠に出るが、絶壁で降りることができないので要注意。

滝ケ原峠の直前の擁壁の切れ間から踏跡が延びているのでこれに入る。
尾根に出たところに立派な石祠がある。屋根は苔むしている。
その少し先にも石祠がある(E)。修験道の名残が色濃く残っている。

南に延びる尾根は、1051ピーク直下でかなりの急勾配になる。
尾根を直登しない明瞭な道があったが、どこにいくのか分からないのでやめた。

1051ピークには、「東武」と書かれた石標があるだけ(F)。
急降下と急登を経て1158ピークへ向かう。

1158ピークは、4の字に曲げられた棒と、147の見出標がある(G)。

ここから1188ピーク直下まではほぼ平坦。
雨は止み、時々陽が差したり、曇って風が吹いたり、今日はコロコロと天気が変わる。陽が差すと暑さを感じる。
北に、古河電工の工場がよく見える。

手前で872ピークからの尾根と合流し、1188ピークに到着。先週来たばかりだ。
三ノ宿山への急登に差し掛かる前で、6〜7人の団体とすれ違った。

三ノ宿山は今回のルートの最高峰になるが、特に感慨も無く通過。
大木戸山への道を分け(H)、南東に急降下する。

傾斜が緩くなり、東に進路を変え、小さく登り返した先で再び南東に方向転換。
林道直下ではまさに急降下。
擁壁が行く手を阻み、これを避けるように南側に下りていく。

河原小屋三ノ宿林道に下りると、そこで林道は落石により通行止めになっていた(I)。

六郎地山へは、尾根の北側に回りこむと駐車スペースのように小広くなっており、そこから踏跡が延びている(J)。
石標の立つ小ピークから東に方向転換すると、尾根はかなり痩せてくる。
973ピークの少し先には、崩れた石祠がある。

1101ピークへの登りは、これまでの疲労の蓄積もあってかなりキツい。
おまけに、またしても雲行きが怪しくなってきた。

1101ピークは、苦労して登った割に何も無い。白い石標があるだけだ。
ここで、下山ルートとなる尾根を確認する。

六郎地山へは、有刺鉄線のついた尾根を100m急降下し、100m登り返す。

もう登りは嫌だと思いながら、一歩一歩登る。
稜線に達した場所は、帰りに下りる場所なので、分からなくならないように辺りを見渡すと、赤テープが3本巻かれていている木(K)と、1本だけ巻かれている木があった。

あとは南へ緩やかに登るだけだ・・・が、とうとう雨が降り出した。
構わず進むが、結構冷たい雨。

鳥獣保護区の赤い看板の小ピークの先が、六郎地山である。
山頂は樹林に囲まれ、特徴も無い。
雨に打たれながら写真を撮り、さっさと戻る。

急降下地点は問題なく発見。1101ピークへの登り返しがキツい。
これが本日最後の急登と思っても、なかなか歩が進まない。
フラフラして有刺鉄線に近づかないように気を配る。

1101ピークからの下りの尾根は、踏跡もテープも境界標もないが、特に難しいところもなく、しっかりした尾根で歩き易い(L)。
ルーファンは特別必要なく、東か東北東に向かっていることを確認していれば迷うことは無い。

やがて集落が間近に見えてきたら、尾根は北東に方向転換する。
下り立った場所には沢があった。これを少し下流側に進むと、沢をトラバースできる場所があり、「保安林」の看板があった。

渡渉した先で、資材置場のような広場に出た(M)。
作業道らしき道を下りていくと、何と民家の裏庭に出てしまった。
誰もいないことを確認して進み、県道277号に出た。

ここから、北へ車道歩き30分で駐車地に戻れた。

延べ10時間のアップダウンで、充実した山歩きができた。
A
B
C
D
E
F
G
H
I
J
K
L
M



【ルートマップ】 (赤い線が今回通ったルート)






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