鳴蟲山〜大滝山〜石裂山周回(その1) H17.4.30


前日光の尾根は、東西・南北に長く通った尾根筋が多いのですが、鳴蟲山西部はピークが乱立し、地形図をパッと見ると稜線といえるほどの尾根筋はないように感じられます。
ただ、地形図をよく見てみると、718〜699〜811.3(大鳥屋山)〜868〜1034〜1070.2(大滝山)と各ピークがつながることが分かります。
この、地形図には名もない山々をつなげてみたいと思ったのがこのコースの発想の原点です。
また、大滝山から先は、前日光林道を挟んで小川沢峠〜石裂山へと稜線は続いており、上久我石裂地区を基点に、大きく周回することにしました。
上久我石裂バス停・広場駐車地5:52---618ピーク6:55---鳴蟲山7:45/8:00---大高畑山9:47/10:00---699ピーク10:40/10:45---大鳥屋山11:50/12:05---小川沢林道出合13:05---寄栗地区13:30---駐車地14:25


@ 鹿沼の市バス(リーバス)の上久我石裂バス停広場に車を停めて出発。
車道を10分程度東に戻り、黄金沢林道(@)に入る。林道入口は、チェーン掛けられていることが多い。

林道からは、右手の尾根への取り付き傾斜を見ながら、取り付けそうなところで早目に取り付き、尾根に上がる。

尾根筋は特に歩きにくい場所もなく、展望の利かない杉木立の中を黙々と歩く。
518ピークの鞍部からは急登となり、鳴蟲山の西尾根と合流する。ここには、桃色と黄色のテープが巻かれた木がある(A)。

鳴蟲山西尾根を東に向かう。ここまで来ても踏跡らしきものは無いが、迷うような箇所は無い。しばらくは平坦な道だが、鳴蟲山直下は再び急登。最後は北へトラバース気味に登り、鳴蟲山山頂直下で北尾根に合流する。

この合流地点には、赤の二重テープと白テープが巻かれた木がある(B)。帰りにも辿るので、よく覚えておく。

ここからわずかに南に登って鳴蟲山に到着。山頂は展望は利かないが、東に少し下ると送電鉄塔の先に展望が利き、眺めが良い。

元来た道を戻り、黄金沢林道からの尾根の合流点を通過して西に向かう。
尾根が北に向きを変えたところで西に下って行くと、林道が尾根を分断している(C)。仕方ないので、南へ下り、林道に下り立つ。この林道は地形図には出てこない。

再び尾根に取り付くため、周囲をウロウロしてみると、北側に赤い階段を発見(D)。階段を登ると、尾根上に向かって薄い踏跡が付いている。尾根上に出たら、西に向かう。林道を左右に見下ろす伐採地になっている。

尾根が南西に向きを変えるところで、石祠に出合う。
大高畑山(718ピーク)の東南東の小ピークへの登りの途中では、石垣と大岩の穴を利用した立派な石祠を見る(E)。

登りついた小ピークは、伐採された明るいピークで、これを下りた鞍部には、地形図では破線が示されている。塩沢側は谷になっているだけで、道は認められなかった。石裂側は、直前まで作業道が登ってきているのが見えた。

ここから、大高畑山への長い登りが始まる。地形図を見て分かるように、独立峰のように麓から延々登るので、想像以上に疲れる。ゆっくり登って山頂手前まで来ると、ネットが張られている。北側は伐採されて明るい。

大高畑山で小休止。ネットは北へ離れていく。
次の699ピークへは、150m下って120m登り返す。これもなかなか堪える。

699ピークは、特に何も無い。
この先、西南に下る尾根が2つ延びているので、こちらに入らないように注意したい。北へ方角を変え鞍部まで下りると、西に火打石林道へつながる作業道が見える。
鞍部から登り始めると、東に鳴蟲山がよく見えた。

811.3ピークの南尾根の途中には小ピークがあり、その先に破線が登って来ているが、ここには大岩があるので、西側を巻いて下りる。

大岩から先は、811.3ピークへの長い登りになる。この登りもダラダラ長く、疲れを感じる。
山頂には、大鳥屋山という山名板が掲げられていた(F)。裏を見ると「おいらく山岳会」とある。大鳥屋というのは地名ではないし、山名の由来が分からない。
山頂は小広いが、展望は利かない。

大鳥屋山から先のルーファンは、少し気を使う。
728ピークから来る破線は、道は無いが、分かりにくい尾根ではない。
破線は小川沢林道の手前で南に向きを変えるが、そのような道は無い。
この、破線が南に方向転換するポイントの少し先で西に下るのだが、ここには枝に桃色のリボンが結ばれている。

小川沢林道に下り立ったのはまだ13時で、もう少し先まで進みたかったが、今回のコースはアップダウンが激しく、また、これ以上進むと下山ルートが無さそうだったので、寄栗へ林道を下りることにした。

上久我石裂までの車道歩きは、長かった。

この日の歩行距離は短かったので、明日、足の状態が悪くなければ続きを歩きたかった。次回は石裂山までの長丁場だ。
A
B
C
D
E
F


【ルートマップ】 (赤い線が今回通ったルート)






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