鳴蟲山〜大滝山〜石裂山周回(その2) | H17.5.1 |
昨日、鳴蟲山から小川沢林道まで歩いた続きです。 大滝山から小川沢峠を経て石裂山までのコースは長いと感じましたが、昨日ほど極端なアップダウンの繰り返しでないので何とかなると思っていました。 大滝山は期待に反してヤブ山でした。 |
寄栗手前・駐車地6:05---小川沢林道・峠6:50---868ピーク7:40/7:50---白鬚山8:20/8:30---1034ピーク9:10---大滝山10:35/10:50---前日光林道横断12:15---小川沢峠13:40---月山14:40/14:55---石裂山15:15/15:20---西剣ノ峰15:45/15:50---東剣ノ峰16:05---奥ノ宮16:40---千本桂17:10---加蘇山神社17:40---駐車地18:20 |
@ | 今回は加蘇山神社に戻ってくる予定であるが、取り付きは寄栗なので、石裂−寄栗の中間点にある細手橋脇の広場に駐車して出発。 昨日小川沢林道に下り立った峠まで登り、尾根に取り付いた。 868ピークに近づくにつれ痩せた岩稜となるが、通行に支障は無い。 徐々に高度を稼いで868ピークに到着(@)。 山頂は朽ちた赤い境界標があるだけだが、明るく、丸く小広い。 868ピークからは、少し下ってすぐに白鬚山への登りになる。150mほど登るので、なかなかキツい。登ること30分弱で白鬚山に到着。 ここは標高1000m丁度位だが、地形図には三角点はおろか標高表示も無い。 山頂は広く、石祠が2つ、石碑が1つあり、山名板は3枚あった(A)。 白鬚という名は、周囲の地名とも関係が無いように思えるのだが・・・ 大鳥屋山同様、なぜこんな山名が付いているのか、不思議に思えた。 山頂は、アカヤシオが見事であった。 白鬚山からの下りの途中に大岩があり、これは南を巻く。 小ピークを越え、進路が西に変わる地点に、何の目印か「M」を模った青い鉄板がぶらさがっている(B)。 この辺りの木々は、まだ葉をつけていなかった。 1034ピークは特に何も無いピークでそのまま通過。 次のピークを南に下り、再び南西に進路を変えて下った鞍部には林道が横断していて、そこから先の尾根筋には作業道が始まっていた(C)。 また、道に沿ってネットが張られている。 作業道は、あまり車の通行はないようで、荒れている。 この作業道は小ピークを巻いて進んで、大滝山直下の鞍部手前で広くなり、終点となる(D)。一瞬、尾根筋の道はどう続くのか?と不安になるが、作業道終点の広場の先に明瞭に続いていた。 大滝山の直下は、ヤブ混じりの急斜面の登りとなる。 ヤブに飽きてきた頃、傾斜はなだらかになり、植林の中の大きな倒木の影に三等三角点を発見する(E)。ここが大滝山(1070.2ピーク)である。 以前は山名板があったようで、近くの枝に針金だけが巻き付いていた。 山頂の北面はヤブで、足を踏み入れるのも容易でない。南面は植林に囲まれているが、切株の上に立つと横根山方面がよく展望できた。 南を見ると、これからのルートにある2つの小ピークが間近に見える。 南面の植林をかき分けて下り、鞍部からゴツゴツした岩を登り返す。 大滝山からはなだらかなピークに見えたが、かなりの急斜面の岩肌だ。 いくつかのコブを越え、前日光林道の標高869地点に向かって南東に下るが、その下る地点が分かりにくい。 目印となるのは周囲の樹林で、杉林に変わったら南東に向きを変えて下ると覚えておきたい。 杉林と植林地との境界線を、南東に尾根伝いに下りていくと、前日光林道の擁壁に突き当たる(F)。 前日光林道には、擁壁の東側に下り立ち、西側から再度取り付く。 しばらく南東に進み、東に方向転換するピークはその直前で北側をショートカットして巻いていく。 809ピークの手前ではヤブが煩いが、すぐに北面が完全に刈り払われた伐採地に出て(G)、山の中を歩いているような気がしないルートとなる。 小川沢峠直前まで、ずっと伐採地との境界の見通しの良い尾根筋を歩いていく。 風が吹いていると気持ちが良い。 鳴蟲山からこれまで歩いてきた稜線が一望できる。 わざと残しているのか、1本だけ立ち枯れとなった木がポツンと佇んでいる。 小川沢峠直前の下りで、再び樹林の中を歩くようになる。 地形図には、峠の西から寄栗へ行く破線と、峠から入粟野へ行く破線が記載されているが、道は認められなかった。 小川沢峠は、暗い樹林の中の鞍部で、「横根山⇔石裂山」の朽ちた案内標が転がっている以外には何も無い。 ここまで来て、どうにか日没前に加蘇山神社へ着けそうだという手ごたえを得た。 小川沢峠からは、814ピークへの登りになる。 「火の用心 石裂沢」と書かれた看板を過ぎた先で、814ピークは山頂の東面を巻いて過ぎる。 814ピークから先は、何故か作業道のように道が広くなる。 ここから先は、薄いが踏跡が付いていて、これを辿ればよい。 月山の直下の鞍部からは、ネットが張られており、これに沿って長い登りとなる。 樹林帯から抜けて見通しが良いので、急登もそう気にはならない。 直線の一本道なので、マイペースでゆっくり登る。 月山は、立派な祠と鳥居があり、案内標もうるさいほど設置されていて(H)、まともに人が通るルートに来たのだなという気がした。 アカヤシオが乱れ咲きで、運良く人もいなかったので小休止した。 月山からは、南へ急坂をジグザグに下り、丸太橋を渡る。 石裂山は、道なりには行けず、東の肩からわずかに西へ行く。ここにも案内標がある(I)。 石裂山は、期待に反して平凡な山頂で、三角点と、大きな山名板が1枚あるのみ。展望は、北面だけ利く。 東の肩に戻り、南へ進む。ジグザグに急坂を下った鞍部は御沢峠で、案内標がある。粟野の尾ざく地区から登ってくる道が分岐しているが、落石警戒のため下山禁止の看板が立っていた。 御沢峠からは、すぐに西剣ノ峰のハシゴ登りが始まる。 焦らず、ゆっくり登ればよい。下は見ないほうがよい。 降雪時は要注意だろう。特に、下りは怖い。 ハシゴを登ると西剣ノ峰で、立派な案内標が立っているが、山頂は狭い。 案内に従い、コースを外れて30m先の展望台に行ってみると、ただ石裂山が見えるだけだった。 西剣ノ峰から南に少し下ると、進路を東に変えて東剣ノ峰との鞍部となる。 ここからはまたハシゴを登る(J)。西剣ノ峰のハシゴは1本道だったが、今度はハシゴを途中で乗り換えなくてはならない。 東剣ノ峰も山頂は狭い。樹林に囲まれ展望も利かない。 すでに16時を回り、陽が傾いてきた。 東剣ノ峰からの尾根は南に少し進み、東に向きを変える。傾斜がなだらかになったところで、案内標が立っていて、尾根筋を外れ、奥の宮へ下っていく。 道はジグザグになっており、途中で階段があったりして、方向感覚がなくなってしまうが、道は明瞭なので迷うことは無い。 奥の宮は大きな岩の上に祀られているようで、お馴染みのハシゴが岩肌に設置されているが、登ってみるだけの時間の余裕が無いので素通り。 行者帰シノ岩の鎖場(K)は、「こんなの簡単」とナメてかからないほうが良い。着実に下れば何の問題も無いが、適当になると転落の危険もあるので注意したい。 鎖場を下り終えたところが中ノ宮で、東屋がある。 もう先は見えているので、ひと休みする。 樹林に囲まれているので、もう夜になるのではないかと錯覚しそうになる。 中ノ宮からは、石混じりの道をダラダラと下る。 途中から、沢沿いの道となり、ここで顔を洗ってクールダウンする。 とても気持ちがよく、これだけでも疲れが吹き飛んだような気がして、大分違う。 千本桂で沢を渡る。 千本桂は、昭和32年に県の天然記念物に指定された、樹齢1000年と推定される見事な桂だが、何せ周囲が薄暗くなっているので、その勇姿をきちんと眺めることができない。 月山の東側を行く周回コースが合流した先で、樹林から開放される。 曇っているが、まだ大分明るい。 竜ガ滝の入口には、東屋が建っている。 コースから外れて沢へ少し下りていくと竜ガ滝がある。 落差はあまりないが、上品な印象の滝だ。 コースに戻り、さらにダラダラ下る。意外と長い。 再び樹林帯に突入すると、ようやく加蘇山神社が見えてくる。道はY字に分岐するが、先で合流するので、ここはせっかくなので神社への道を選択。 加蘇山神社は、1200年以上前に開山されたといわれるとても立派な社だ。 石段を下ると、大水沢林道に出合うが、ここは駐車場スペースがある。 石裂山〜月山を周回するだけならここを基点にしたほうが良いだろう。 荒井川が流れる加蘇山神社の社務所まで辿り着いたときには、すでに18時前になっていた。 自販機でコーラを一気に飲み干し、寄栗側の駐車地へもうひと辛抱の車道歩き。 今回の歩行距離は、これまでの山歩きの中でもかなり長い部類で、さすがに疲れたが、充実した山行ができた。 この後は、横根山を介して粟野町中央尾根と大滝山をつなげたいと思う。 |
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