尾出山〜高原山〜不動岳〜雷電山周回 H19.2.10


久々のロング山行で尾出山から南東に続く尾根を歩いてきました。尾出山は地形図通りの急斜面の山でしたが、それ以外は落葉の美しい、時折展望も開ける雰囲気の良い尾根で、十分楽しめました。この冬を象徴するように、雪はまったくありませんでした。
(寺沢林道途中・駐車地)9:27---(林道終点・尾根取付き)10:11---(尾出山)10:58/11:10---(尾出山峠)11:33---(825P)11:46---(高原山)12:17/12:30---(642P)12:50---(塩沢峠)13:19---(不動岳)13:55---(雷電山)14:15---(与洲公民館前)15:05---(駐車地)15:35


@ 県道199号を奥へ進むと、途中の落合地区で『尾出山神社』『そば「山水」』『長尋院の看板』のあるT字がある。ここは下山地点となるが、県道を右へさらに奥へ進む。
川久保地区で、永野川を寺沢橋で渡って林道に入り、間もなくの樹林帯の直線道路部で駐車した(@)。

ここから歩いて谷筋の林道を進むと、新栃木線の鉄塔巡視路入口を見る。
本当はもっと早く来れればここから北の尾根に取り付き、669ピークの岩尾根を辿りたかったが、時間が怪しいので断念し、そのまま林道を進んだ。
送電線下を通過し、徐々に傾斜がキツくなる。風が強かったが汗ばんできた。

地形図では道は途中で実線から破線に変わるが、大柄でない4WD車ならさらに進める路面状態で、実際には尾出山から南東に延びる短い尾根の突端部まで林道は続く。

林道終点(A)から尾出山南東尾根に取り付く。
本来の谷筋の登山道(地形図でも破線で続く道)を眼下に見送って急登する。

取り付き始めはかなりの急登だが、徐々に傾斜は緩んでくる。
所々テープが付けられ、濃くはないが踏跡も認められる。
途中で、「尾出山回遊コース」の小さい表示を見る(B)。

地形図通り、あまり息をつく平坦部のない登り一方の尾根で、登って休んでを繰り返して登り詰めると、行く手を大岩で塞がれる。
直登は難しそうなので、東(右)側を巻く。踏跡もそのように付いている。

大岩を裏にロープがあり、これ頼りに登り切ると、尾根は広がってくるが、薄い踏跡を追ってそのまま登って行くと、山頂直下で南東からのメインルートに合流する。
ここには白布ヒモが2つある。

あとはわずかに進んで尾出山の山頂に着いた(C)。
山頂は南北に細く広がっており、「勝道上人修行第二宿堂跡」の碑があり、石祠がある。
ここまで、駐車地から1時間半ほどである。

ゆっくりしたいところだが、風が強くて休むどころではなく、南東へメインルートを下った。
急傾斜の尾根をジグザグに下ると、単独行の方とすれ違った。

20分ほど下る一方で尾出山峠に到着(D 破線が登ってきているところ)。
狩猟鳥獣捕獲禁止区域の赤い看板と、高原山方面を示す道標がある。

峠から、広い尾根を15分ほど緩やかに登り返すと825ピーク。
ここには山田山と落書き?されたM字看板がある(E)。
広いが展望はない。

明るく雰囲気の良い尾根を南へ進む。
踏みしめる落葉の感覚が気持ちよい。

途中で、鹿除けネットが現れ、尾根が南東に曲がる750m地点でネットは南西の尾根に逸れていった。
南東に明るい尾根を下るが、ここから見える高原山は大きい(F)。
鞍部から暗い樹林帯となるが、登り切ると緩やかになり、間もなく高原山に着く(G)。

山頂からは北東へわずかに展望が利くが、あまり眺めは良くない。
壊れた石祠がある。
4人組の先行登山者が出発するところだった。

ここで強風の中軽い昼食として、すぐに出発。
すぐ南の送電鉄塔(H)で踏跡は巡視路に続いていた。
先行組の姿はもうなかった。巡視路を下ったようだ。

南の尾根に入ったが、踏跡は一切無し。
破線の南東尾根も、踏跡は認められなかった。

真南へ進み、下り切る手前で西から作業道が登ってきている(I)。
しばらくはこれを歩いて楽をしたが、行き過ぎて642ピークの南西まで来てしまったので、ここから取付いてピークへ登り返した。
山頂には、石祠があった(J)。

ここから先はやや暗い尾根で、踏跡はないが伐採で尾根筋の木々は綺麗に揃えられていた。
標高表示のない640m級ピークは、広いが樹林の中何もなく、南南西へ下る。
地形図でも分かるが、枝尾根があるので、真南へ進まないよう注意したい。

あとは尾根伝いに南へ進み、急坂を下り切れば塩沢峠へ着く(K)。
高原山から1時間ほどである。
地蔵と、不動岳方面を示す道標があり、落合方面へはテープと踏跡も認められた。
秋山方面へは踏跡らしい踏跡はないように思われた。

ここからは、デコボコした小さいアップダウンを経て、南から東へと尾根は続いていく。
時々、高原山南部の送電線が見える。

不動岳の手前で、雷電山への尾根の分岐点に着くが、ここにも道標が設置されている(L)。
このあたりの木は、太く白いテープでぐるぐる巻きにされている。

不動岳は細長く非常に狭いピークで、三角点と1枚の山名板があるだけ(M)。
展望もない。吹き上げる風が強いので5分も居ずに退散した。

先ほどの分岐点から東へ入る。
ごく薄い踏跡があるが、踏跡がなくてもヤブ漕ぎは一切ない。
途中の640m級ピークには、雷電山方面を示す道標があり、小さく二階岳と記載がある。

北東へ下り、ほんのわずか登り返すと雷電山(613ピーク N)に着いた。
石祠と、鉄製の鳥居があった。
あまり雰囲気の良い山頂ではなく、展望もない。

ここからの下りをどうルート取りするかは思案したが、結局尾出山神社のあるT字に最も近くまで下れる尾根を辿ることにした。

まずは北東へ細く急な尾根を下る。
尾根が東向きに変わっていくあたりで左を注意深く見ていくと、樹林の影で見え辛いが、北へ下る枝尾根があるのでこれに入る。

注意するのはここだけで、あとは分かり辛い場所はない。
東へ方角を変えていき、350m地点の尾根分岐点では北へ進む。

あとは下る一方で、途中で完全に崩れた石祠を見て、その少し下で墓場とゲートボール場?がある場所に出る(O)。
あとは道なりに与洲公民館で車道に出て沢を渡ると、尾出山神社のT字に出た。
その後は県道歩きで、30分ほど北に歩いて駐車地に戻った。

久々のロングコースだったが、ヤブ漕ぎは一切なく、幸いルーファンミスもなかったので思ったより早く帰着できた。
825ピークから高原山の尾根はこのコースのハイライトで、再度訪れたいと思った。
A
B
C
D
E
F
G
H
I
J
K
L
M
N
O


【ルートマップ】








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