霧降大山周遊 H18.10.7


奥日光も初雪が近くなり、この日は早起きして根名草山近辺を歩きたかったのですが、寝坊してしまい大山を歩いてきました。
霧降道路の高原ハウスから往復するだけなら苦も無く行けてしまう山ですが、今市の麓から三角点を繋ぐように歩き、帰りは滝を巡る遊歩道を使って歩きました。
大山の登山コースは霧降牧場内を通るので、とても開放的で明るく、軽い山歩きにはちょうどよいと思います。
(小百褥・駐車地)11:15---(653P)12:05/12:10---(676P)12:35---(尾根外れ作業道出合)12:50--(表霧降林道出合)13:05---(標高710m・再取付き)13:30---(895.3P)14:08/14:15---(猫ノ平)14:40/14:45---(大山)15:22/15:35---(猫ノ平)16:10---(マックラ滝)16:27---(玉簾滝)16:42---(霧降滝入口)17:15---(680mピーク北ヤブ漕ぎ・廃作業道出合)17:53---(表霧降林道出合)18:15---(駐車地)18:39


@ 地形図「鬼怒川温泉」の下方に記載のある今市少年自然の家のすぐ北西に、408mの標高点がある。ここから褥地区へ向かう細い道に入り、送電線下の路肩に駐車(@)して出発。

杉林の暗い道を抜けると水田地帯を行くようになる。
この台地に広がる水田は「褥の棚田」と呼ばれていて、途中でその説明板がある。
その説明板を左折し、さらに西奥へ進むと、法面保護の端が階段になっていて上に登れる場所があるのでここから取付いた(A)。

上がると、用水路の水ポンプ小屋があってその西奥から尾根が始まる。
暗い尾根を登り詰めると、褥地区の山ノ神であろうか石祠が現れる(B)。
横に何やら書いてあったが、風化して判読できなかった。

石祠から間もなくで653ピークに着いたが、狭い山頂で展望も無い。
驚いたことに、こんな三角点ピークにも、栃木の里山に多く見かけるRK山名板があった(C)。

北西に尾根を進み、地形図では分からないアップダウンを経て、680m級ピークとなる。
西へさらに尾根を進む。北東方向への展望が一瞬開ける。
薄い踏跡が付いていて、赤くスプレーがかかっている木を見かける。
このあたりは林業関係者が結構入ると思われる。

676ピークは境界標がある以外は何も無く、北東へ尾根を進んでいく。
すぐにまた北西に向きを変える。展望は無いが、西側は谷であることが何となく分かる。
地形図によると、その先で幅広の尾根を下れば作業道へ出合うことになっている。


西へ適当に下ると、間もなくで作業道に出た(D)。
作業道は荒れているが、林業等で車両の出入りはあるようで、車は進入できる状態を保っていた。
途中、カーブ地点で分岐するが、右に進む。
20分も歩くと、褥地区から来る林道(表霧降林道)に合流となる(E)。
ここには、山火事注意の看板が立っている。

表霧降林道は、舗装と未舗装を繰り返す。
大きなカーブを経て北へ進み、西へカーブする地点に山火事注意と保安林の看板の立つ地点があり(F)、ここから895.3ピークの尾根に取付いた。

尾根上に出ると、薄く踏跡が付いている。
北西に登り詰めると820m級の小さなピークに立つ。苔蒸した境界標が3本立っている。
北の小百川方面から尾根が合流するが、こちらにも踏跡が認められた。

笹尾根を西へ進み、緩やかに登って行くと、わりとあっけなく895.3ピークに着く。
山頂は丸く広く、二等三角点がある(G)。

広い尾根を北西へ進む。
このあたり、過剰なほどの白テープがあるが、尾根を外れないように適当に進めばよい。

やがてつつじヶ丘から来るハイキングコースと合流するので、急に踏跡は明瞭になる。
この先で小百川方面から来る破線と合流するが、廃道なのか合流したという感覚はなく過ぎる。

展望が急に開けると、地形図の974m地点で、ここは猫ノ平と呼ばれる。
霧降牧場の牛の逃亡防止有刺鉄線を梯子で越え、マックラ滝方面へのルートを分ける。
道標があるが、脱落している。

ハイキングコースの柵沿いに進む(H)と、東屋がある。
霧降牧場と、東に急で西になだらかな大山の全貌が視界に入る、気持ちの良い場所だ。

ここからは牧場の東端の緩やかな尾根を、放牧中の牛を眺めながらのんびりと歩く。
傾斜部には丸太階段があるが、抉られていて歩くにくい。
適当に階段を外れながら、北へ進んでいく。

やがて牧場内の舗装道路へ出会い、すぐ先にゲートがある(I)。
歩行者用に横からすり抜けられるようになっているのだが、そこにも有刺鉄線が張られているので、仕方なく柵をよじ登ってゲートの向こう側に越えた。

車道をカーブしながら登ると、大山方面を示す道標があり、1人だけ入れる幅の入口をくぐる(J)。

沢筋を詰めると、また牧場の広大な風景が広がる。
もう、山頂はすぐ先に見える。
道標と、歩きにくい丸太階段に従って最後のひと登りで、大山山頂に着いた(K)。

山頂には東屋がある。
麓からは単なる尾根の終わりにしか見えない赤薙山の姿が、こちらからの角度で見ると一際大きい。赤薙山も、やっぱり山なんだな、と実感できる。
北側はヤブで、開放的な牧場の雰囲気とは真逆である。

大山から先は、本当は西へ高原ハウス方面に進み、合柄橋から南へ廃道を辿ってみたかったのだが、すでに15:30。
諦めて元来た道を途中まで戻ることにした。

日光の山ではなかなか味わえない牧歌的な雰囲気で、逆戻りしても気持ちの良いルートだ。
猫ノ平まで戻り、今度はマックラ滝方面に進む。

有刺鉄線を梯子で渡り、急な笹の斜面を下る。
笹は刈り払われていて、歩きやすかった。

15分ほどで、マックラ滝と玉簾滝の分岐点に下り立った(L)。
時間が無いので迷ったが、ここまで来て寄らないのもなぁ・・・ということで、滝を見物した。
舗装林道を横切って、マックラ滝を見物した。
落差のある、迫力のある滝だった。

先ほどの分岐点から、急いで南に進む。
途中で小沢を何ヶ所か渡るが、前日雨が降ったからか水量が多く、渡り辛かった。

玉簾滝は緩やかで幅の広い優美な滝で、マックラ滝とは正反対の印象。
展望台と説明板がある。

玉簾滝の先で東側から来るコースと合流する。
このあたりはブルドーザーで整地しているのか、ハイキングコースというよりは林道を切り開いているという雰囲気になっている。

丸太橋で沢の右岸に渡るが、水量が多く危なかった(M)。
水量が多くて渡れないときは、マックラ滝手前の舗装林道を迂回してくるようにとの看板が立っている。
渡った対岸にはトラロープがあってガケを登るかのように勘違いしてしまうが、正規のルートは沢沿いを南に進む。一体何のためのロープなのだろう?

緩やかに下って霧降高原道路と並行するようになる。
道路から離れてどんどん下ると、キャンプ場の横を通って霧降滝入口の駐車場に出た(N)。

周囲は暗くなりかけていて、これから676ピーク・636ピークを経て今市少年自然の家まで約7kmの尾根道をヘッドランプで歩くのは無理があるように思われた。
タクシーを手配して車に戻ろうかとも考えたが、地形図によると表霧降林道の南側に作業道が通っていることになっていた。
676ピークの手前のピークから北へ下ればこの作業道にぶつかると考え、ルートを変更して歩き通すことにした。

霧降滝駐車場にあるレストランの前を通り、滝の遊歩道に入る。
レストランの横で、少年自然の家への分岐となり、東へ踏跡を下って行く。
周囲は展望は無く、日暮れ時で余計に暗い。

ヘッドランプを点け、グングン下る。
踏跡はやがて680m級ピークの南側を巻くように続いているが、そのまま東へピークを直登した。
ピークの頂上には境界標が1本立っており、ここから北へヤブ尾根を下った。
ここで完全に日没となった。

コンパスとヘッドランプを頼りに進むと、計算通り作業道に出たのだが、かなり荒廃の進んだ廃道だったのは計算外であった。
雑草が繁茂し、ヘッドランプでは道なのかどうか判別しにくい場所もあったが、どうにか辿ることができた。

20分ほどで通行止めの鎖の掛かる広場に出た。
ここには長峰ヶ丘という道標があり、ここから少年自然の家のコースへ出ることもできるようだ。

あとは、表霧降林道に合流して30分ほど暗闇を歩き、車に無事帰着できた。
今回は、出発が遅すぎたのがすべてで、後半楽しむ余裕が無くなってしまった。
いつも反省するのだが、仕事を抱える身としては寝坊癖はなかなか直らないなぁ・・・

合柄橋から南へ行くコースは、またいつか改めて歩いてみたいと思う。
A
B
C
D
E
F
G
H
I
J
K
L
M
N


【ルートマップ】






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