鴬尾根から霧降大山 H19.5.20


合柄橋南部から南に続く破線は鴬尾根というらしく、その昔大笹を越えて栗山へ至る古道だったとのこと。その名残を残す石祠が今も残っています。ガイドブックには廃道と書かれていますが、最近整備されたものなのか歩き易い道でした。
(隠れ三滝入口バス停)11:50---(取付き)12:10---(合柄橋)13:05---(大山)13:27/13:32---(合柄橋)13:56---(霧降高原道路出合)14:18---(霧降高原バス停)14:32


@ 大山へは高原ハウス方面から簡単に行けるのだが、地形図を見るといろいろなコースがあることが分かる。
その中でも、丁字滝あたりから合柄橋手前に至る破線は、「廃道」と記載されたガイドブックがほとんどで、以前からどんなルートかと興味を持っていた

霧降高原道路が北から北西にカーブする地点、丁字滝の入口は、霧降高原行きバスの「隠れ三滝入口」バス停がある。
ここから、北へ分岐する道路に入る(@)が、すぐに通行禁止のゲートがある。

沢沿いに道路を歩き、やがて尾根を越えるジグザグ道になると、高原ハウス方面を示す道標(A)がある。

「廃道」と書かれている地図を見てきたので、果たしてどんな藪漕ぎになるかと期待して来たのだが、道標があるというのはどうもおかしい。
道標に従って尾根に取り付くと、明瞭な踏跡の付いた歩き易い道であった。

特にキツい登りでもなく、踏跡を辿ると、943ピークの南東で分岐点に出る(B)。
ここにも道標があり、高原ハウス方面を示す北へ進む。
西へ向かう廃れかけた踏跡は、地形図にある、メルモンテ日光霧降へ下る破線であろう。

ここからは抉れた道となり、943ピークの東側の谷筋へ下って行く。
下り切った沢には、丸太がかけられている(C)。

沢を渡った後、抉れた道を緩やかに登り、再び尾根に出る。
ここからが鴬尾根となる。

広い尾根で、相変わらず踏跡も明瞭、日光の山によくあるポストマークも所々に付けられていた(D)。

標高950mあたりに、石祠が2つ並んでいる。傍らには説明板がある(E)。
享保年間に置かれたものらしい。
切り株が沢山置かれ、休憩できるようになっている。

緩やかに、快調に歩く。
傾斜が急になる場所では、巻いて緩やかに歩けるようになっている。

やがて尾根の東の山腹を巻くように踏跡は続く。
東側には霧降牧場方面が見渡せるようになる。

小さな涸沢を越えると大きくカーブして枝尾根を回り込み、高原ハウス方面から来るルートと合流する(F)。
合流地点には道標とルート図の看板が立っている。

非常に気持ちのよいルートだったが、ヤブなど一切無かったので物足りなさも感じつつ、大山へ向かう。

ツメタ沢(涸沢)を渡り、さらに5分ほどで合柄橋を渡るが、橋が架かっている訳ではなく、ここも涸沢だ(G)。

しばらく緩やかに下り、1076地点は平坦で知らずうちに過ぎる。
登りに転じて人の幅ギリギリの鉄門をくぐると、霧降牧場内の牧草地に入る(H)。

緩い勾配の先には丘の頂上という印象の大山山頂が見える。
放牧されている牛は遠くにいた。
振り返れば赤薙山、男体山が大きい。女峰山は赤薙山からの稜線に隠れて見えない。

隠れ三滝バス停から1時間半ほどで大山山頂に到着。
ニッコウキスゲの時季にはまだ早いが、手軽に登れて眺めも良い山ので人出は多く、東屋は一杯になっていた。

7ヶ月前に来たばかりなので、3分ほどいただけで山頂を後にした。
合柄橋を過ぎ、先ほどの鴬尾根コース合流地点は西に直進する。

大山山頂より高原ハウスのほうがずっと標高が高いため、帰りのほうがここから登り一方になる。
合柄橋から20分ほどややキツい登りが続き、霧降高原道路に出た(I)。
ここから10分ほど車道を下れば、霧降高原スキー場第一リフトに出る。
ここに霧降高原バス停があり、隠れ三滝入口バス停までは15分ほどで戻れる。

終始管理の行き届いたコースだったので歩き足りない感覚の残る山歩きとなった。
A
B
C
D
E
F
G
H
I


【ルートマップ】






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