社山北方尾根〜半月山 H17.7.23


この日は大真名子山へ向かう予定でしたが、朝起き上がることができず、社山〜半月山の縦走に切り替えました。
天気も悪かったので、いずれにしても大真名子山は無理でした。
社山へは、阿世潟峠経由ではなく、中禅寺湖松ヶ崎からの尾根伝いに登りました。
終始展望は皆無でしたが、ルートに迷うような場所もなく、快適な尾根歩きができました。
(砥沢・駐車地)10:25---(松ヶ崎)11:54---(1557P)12:55---(社山)14:13/14:40---(阿世潟峠)15:27---(半月山)16:54/17:05---(狸山)17:55---
(茶ノ木平)18:38---(中宮祠)19:04---(砥沢)19:21


@ 朝3時に起床したものの、仕事疲れが抜け切らず、結局また寝てしまった。
再び起きたら既に8時。天気も良くない。
予定していた大真名子山はあきらめ、社山〜半月山を歩こうと切り替えた。

家を出たはいいが、日光宇都宮道路から見えるのは、霧だけ。
上り切れば多少は霧も晴れるだろうと期待しながら、いろは坂を上る。

立木観音を過ぎ、中禅寺湖スカイラインゲート前横のスペースに駐車。
霧は、多少はマシになった。

スカイラインと隣接している、砥沢〜狸窪へ至る湖岸車道(一般車両通行禁止)を
歩く。
イタリア大使館別荘の建物を右下に見送り、その先の別荘公園前(@)を過ぎ、舗装道路を早歩きで進んでいった。
ここにはトイレがあるので、念のため寄っておくとよい。

狸窪には民宿があり、半月峠への道が南に分岐する。
車両止めのゲートがあり、細い遊歩道となる。
細いといっても、車道と比べれば、であり、歩道としては十分に広い。

菖蒲ヶ浜〜千手ヶ浜にかけての北岸歩道はアップダウンがあるが、この南岸歩道はまったくの平坦。快適そのものである。

木々に囲まれ湖岸からの風景は見通せないが、落ち着いた道を黙々と歩いていけば阿世潟へ着く。
ここは、湖岸の広い平坦地で、阿世潟峠への道が分岐する。
社山へはどうしても行っておきたかったが、もし悪天候で途中で断念せざるを得ないときは、ここへ下ってエスケープとなるだろう。

さらに湖岸を進む。木橋を2つ渡り、ただ黙々と歩く。
湖岸のシャクナゲが目に付くと、尾根筋のヤブを想像して少し心が曇る。

人工島といわれる、丸い上野島を見送ると、やがて大日崎へ着く。
ここから取付くこともできるが、1514.9三角点ピークを踏んで行こうと考えていたので、さらに西の松ヶ崎(A)から取付くこととした。

尾根に取付き、南へ登る。
登り切ると平坦地に出るが、すぐにまた急登となる。
所々シャクナゲが密生しているが、除けながら進む。
獣道が付いているので、それに従っていくとよい。
平坦な歩きとなってからはヤブはなく、快適に歩ける(B)。

傾斜が緩やかになり、1514.9ピークと思われる場所に達したが、三角点は見当たらない。
尾根筋を占拠しているシャクナゲを掻き分けてみたが、見つからなかった。

1557ピークで、進路は南から南西に変わり、ほぼ平坦な尾根を快調に歩を進める。
やがて一面の笹原となる(C)。

平坦な歩きが終わると、あとはひたすら笹原の中の急登となる。
相変わらず、微かに踏跡が付いている。
一気に高度を稼ぎ、1700mを越え、緩やかな広い尾根になると、黒檜岳=社山への分岐点に到達する。
ここには案内標がある(D)。

社山へは、南へ急降下し、ガレた鞍部に出る。
このあたり霧がひどく、ほとんど先の視界が利かない(E)。

鞍部からゆっくり登り返すと、周囲は笹原からコメツガ林に急に様子が変わる。
急登を終えると、南に続く尾根と合流し、東へわずかに進めば社山に着く。

山頂はあまり広くはないが、南面は展望があるようだ(F)。
霧で何も望めなかった。

しばし休憩し、笹尾根をひたすら下る。
1567ピークは南を巻いて過ぎる(G)。
その先の小ピークは南面がガレており、大きく巻くことはできないが、ピークの直下をやはり南に巻く。

再び下る一方となって、社山から1時間弱で阿世潟峠に出る。
峠らしい峠で、周辺を案内する立派な看板が掲げられている(H)。

霧は問題ないようだったので、半月峠へ向かう。
1655ピークへの登りは、笹尾根を延々と登って行く(I)。
今回のコースは急登→急降下の繰り返しなので、なかなか疲れる。
1655ピークの境界標に腰掛けて小休止とした。

半月峠は、阿世潟峠と比べるとかなりと狭い峠だ。
案内看板が掲げられているのは同じだった(J)。

半月山へは、またまた苦しい急登となる。
露岩の目立つジグザグの登りが終わる地点に展望台が設置されている(K)。
案内板には、時によっては富士山も見えると書かれていたが、この日は中禅寺湖すら見下ろすことができないのは残念だった。

展望台のすぐ先でスカイライン第二駐車場からの道を合わせ、緩やかに詰めていけば半月山である(L)。
山頂にはベンチが置かれている(壊れかけていたが)が、残念ながら展望はまったく望めないので、先ほどの展望台には絶対に寄っておきたい。

半月山を出発したときには、既に17:00を過ぎていた。
明るいうちに中宮祠まで歩き通せるかどうかは微妙だったが、サーチライトでも迷うような道ではなかったので、日没になったらなったで仕方がない、と割り切って歩いた。

コメツガ林の中を、途中で北に向きを変えて下っていく。
第一駐車場に下り立つと、もう車は皆無だった。
17:00に、ゲートが閉められているのである。
北側に、中禅寺湖〜男体山を望めるはずなのだが、相変わらず霧で何も見えない。

駐車場の東端に、狸山を示す案内標があり、再び山道を辿る。
登り切った狸山(1622ピーク)は、丸くて広い山頂だが、展望は無い。

狸山から、ダラダラと下っていくとスカイラインの横断地点に出る。
1495ピークに展望デッキ設置の工事期間中だったので、詰所のコンテナハウスが置かれている(M)。

スカイラインを横断し、茶ノ木平方面を示す案内標の通りに進む。
工事中の展望デッキ前を通り、緩やかに登り詰めると1625ピークだが、ピークという感じはしない。

平坦な樹林帯を北へ向かい、明るい茶ノ木平に出る。
展望台への道が分岐するが、日没が近く、寄り道する時間の余裕はなかった。

茶ノ木平を北へ縦断し、突き当りが明智・細尾方面との分岐点である(N)。
左折してわずかに西に向かうと、ロープウェイ跡に出る。
ロープウェイ設備はすっかり撤去されている。

中宮祠へは、北へ樹林帯を下っていく。
途中で、尾根を外れて急斜面を避けながらグングン下ると、やがて車の音が近くなって、車道に下り立つ。
サーチライト無しで歩けるギリギリの明るさだった。

駐車地へ向かって車道を歩いていくうちに、すっかり夜になった。
歌ヶ浜の民宿は、どこも大入り満員のようだった。

今回のコースはルートに迷うようなことはないので、地図やコンパスの確認は不要。
寝坊しても歩けるいいコースだったと思う。
晴天で各所からの展望が利けば、言うことナシだったのだが。
A
B
C
D
E
F
G
H
I
J
K
L
M
N


【ルートマップ】






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