篠井富屋連峰縦走 H17.1.1


今年の初山行は、自宅近くの篠井富屋連峰としました。
篠井連峰は、榛名山・男山・本山・飯盛山の総称、富屋連峰は、高舘山・黒戸山・兜山の総称です。
どれも標高は600mにも満たない低山ですが、縦走するとアップダウンが多く、歩き甲斐があります。
本山からの眺望は、栃木の低山でも随一なのではないでしょうか?
前日の大晦日にドカ雪が降ったので、アイゼン無しでは歩けない場所もあり、充実した山行となりました。
子どものもり公園駐車場8:05---榛名山稜線出合9:00/9:10---榛名山9:15/9:25---男山9:45/9:50---本山10:20/10:30---鉄塔11:30---飯盛山12:00/12:15---大網林道出合12:45---青嵐峠13:00---高館山13:35/13:40---黒戸山14:05/14:20---林道出合14:35---兜山登山口14:45---兜山14:55/15:05---大網公民館16:32---子どものもり公園駐車場17:56


@ 今年の元旦は、前日(大晦日)の大雪で一面銀世界になった。

前日はどの山に登ろうかと色々考えた末に足尾方面に出かけるつもりだったが、朝起きて積雪を見て、自宅近くの篠井連峰に登ることに急遽変更した。

日光街道から篠井方面へ県道を入り、5分ほど走ると右手に子どものもり公園の大きな駐車場がある。ここに駐車して出発。

まず目指すのは、榛名山。
駐車場の奥から公園へ車道が延びており、すぐに登山口がある(@)。

登り始めると、ずっと鬱蒼とした杉林の中道を進む。
ダラダラと歩いていくと、急に周囲が明るくなり、左から登ってくる広い道に合流する。これは中篠井から登ってくる道である。
ここからは道幅が広くなる。

さらに進んで行くと、小広い場所で林道らしき広い道は終点となる(A)。
ただ、乗用車でここまで入ってくるのは厳しいと思えた。

再び幅の狭くなった明瞭な踏跡を進んでいく。
ハッキリとした尾根筋を進むわけではないので、展望はまったく利かない。
積雪もかなり多い。

やがて男山直登ルートとの分岐点に出合う(B)。
榛名山へは、右へ行く。

ここから先は、榛名山=男山の谷筋を詰める道となる。
陽差しの無い長く続く登りに息を切らせ、榛名山〜男山の稜線に出る。
ここは木々に遮られながらも、麓の景色が眼下に広がり、腰掛けるのに丁度良い岩もある。

一息ついて案内標に従って稜線を右(南西)に進んで行く。
新雪の上には、、まだ誰の足跡も無い。
さすがにこの雪では誰も登らないようで、どうやら今年一番乗りのようだった。
低山続きのこの山脈でも、まとまった積雪のあった翌日では、軽アイゼンを装着しないと縦走は無理である。

稜線出合から少し進むと、わずかな急登を経て榛名山の南の肩に出た。
ここは、子どものもり公園の最深部に直接繋がるルートが分岐している(C)。

榛名山は、山頂部が南北に広い丘になっている。
南の肩から数秒で、梵天のある山頂である(D)。
日光連山方面の展望が利き、気持ちの良い山頂である。
先客の足跡は、まったく無かった。 本年一番乗り万歳!

次に、男山を目指す。
元来た道を戻り、登って来た稜線出合点(鞍部)を左に見て直進して通過し、登り返して行く。

短い急登で登り切ると、男山の山頂直下で、男山=本山の稜線に出る。
ここには、案内標が立っている(E)。

男山へは、左折して西へ5分ほど登る。
男山山頂は、細長く広い榛名山とは対照的で、丸く狭かった(F)。

展望はまったく利かないわけではないが、樹木に遮られスッキリしない。
次の本山に期待して、休憩もソコソコに移動した。

本山へは、元来た道を戻り、先ほどの榛名山からの道の合流点を右に見て通過、東へ直進する。
気持ちの良い尾根道だが、下り切った鞍部から見上げる本山は高く立派だ。

男山から東へ進む道は、本山から南へ延びる尾根へ突き上げるのだが、出合い直下はかなりの急登で息も絶え絶えになる。
低山続きとはいえ馬鹿にできないのが、ここの連峰歩きの面白さである。
特にこの日は、アイゼンがなければ登れなかった。

本山の南尾根に出たら、左(北)へ10分ほど進めば山頂である。
なお、この尾根に出る直前で、飯盛山への道が右(南)へ分岐するので、忘れないようにチェックしておきたい。
そこにはだいぶ朽ちた案内標がある。

本山山頂からの眺めは素晴らしい(G)。遮る物は一切無い。
これほど眺めの良い低山は、そうはない。
写真からでも十分お分かり頂けると思う。

三角点は、雪中からわずかに頭を覘かせていた。
しばらくここで休んでいたい気持ちを抑えつつ、次は飯盛山を目指す。

飯盛山へは、元来た道を南へ戻るが、そのまま直進すると大岩の上に立つ形になってそれ以上進めない。
先ほど登ってきた男山からの尾根に一旦下り、すぐに飯盛山方面を示す案内標がある(H)ので、それに従って大岩を巻きながら南へ向かう。

ジグザグに急坂を下ると、しばらくは落ち着いた尾根道になる。
地形図では真っ直ぐ進むように破線がつけられているが、実際には途中で2ヶ所ほど急斜面を東に巻いて下るポイントがあり、いずれも「下篠井」方面を指す案内標が立っている。

2つ目の「下篠井」の案内標を東(左)に下ると、下篠井から登ってくる道と合流する(I)。
飯盛山へは、ここを左に進み、間もなく送電鉄塔下の明るい場所に出る。
このあたりも、陽が差さずに残雪が多い。
ここにある案内標(J)は、左へ行くと本山へ至ることになっているが、果たしてどう辿って行く道なのか・・・知りたいところ。

飯盛山へは、右へ行き、植林帯をジグザグに登って行く。
それが終わると、今度は急斜面の直登となる。
積雪があると、アイゼン無しでは苦しい。
登り切ったと思った場所は騙しピークで、本当の山頂はもう少し先である。

飯盛山は展望は篠井連峰4山の中で一番悪い。
ただ、小広くなっており、休憩するのは丁度良い山頂である(K)。

飯盛山からの下りは、登りと同じく急斜面だった。
南面にあたるので雪は溶けていたが、ぬかるんで歩きにくいこと・・・
アイゼンはここで外した。

ロープがあるので助かったが、雨上がりの日などもこちらを登りに選択すると大変だと思われる。
ロープ伝いの下りが終わり、緩やかになると、杉林の中の落ち着いた道になる。

やがて、左下に林道の気配を感じるようになり、木に黄色テープの貼られた場所から道は左にそれていく。
テープには、確か「高館山」と書いてあったと記憶している。

大網林道に下り立つ場所は、変則的な三叉路になっている。
富屋連峰へは、そのまま道なりに東へ舗装路を5分ほど進む。
林道が大きく左(西へ)カーブする地点にさしかかると、登山口を示す案内標があるので、これに従って東へ進む。

そこから5分も歩くと青嵐峠だが、案内標は高舘山方面を示すのみで峠名を示すものは無い。そのまま通過する。

青嵐峠を過ぎるとすぐに南西から道が合流してくるが、これは入山林道から上がってくる作業道である。
高舘山の直前ピークで傾斜は急になり、ロープ伝いに登る(L)。

その先で、そのまま尾根伝いに進む道と高舘山へ進む道との分岐に出る。
これを左(東)に行けば高舘山に着く。

山頂(M)は広くて明るく、篠井連峰の向こうに男体山が見える。
反対側からは、宇都宮市街も見渡せた。

ひと休みしたら、先ほどの分岐地点まで戻り、黒戸山へ向かって南進する。

高舘山から下り切った鞍部は樹林が刈り払われて明るくなっていた(N)。
南から大網方面からの道が登ってきている(どこから来ているんだろう?)

402ピークを過ぎ、黒戸山直下の登りになるが、傾斜が緩くなると道は左に方向を変え、あっけなく黒戸山へ到達する。
山頂といっても、尾根上のコブという感じで、感激はあまりない。
ただ、北面の展望が利き、篠井連峰〜高舘山が一望できる。

黒戸山から下って行くと、踏跡は途中の小広い場所を境に林道になる。
左から別の林道を合わせてさらに進んで行くと、舗装林道に突き当たる。

この突き当りには、案内標が立っている。
ここを右折して舗装道を登って行くと、左手に字の消えた木の小さな案内標がある(O 分かるだろうか?)ので、これに従って左の山へ入る。
分かり辛いかもしれないが、林道の左側に注意していれば気がつくはずだ。

入っていくと間もなく作業道に出るが、これはそのまま横切り、登って行く。

登り詰めて行くと前方に大きな岩が現れ、これを跨いで登ると兜山に着く(P)。
山頂奥にも大きな岩があり、その上から日光街道方面がよく展望できた。
なお、地形図ではすぐ南の372ピークを兜山と記載しているが、実際にはそちらは「鬼山」だということである。

兜山から元来た道を戻り、舗装林道に出たら、ここからは長い長い車道歩きで子どものもり公園へ戻らなくてはならない。

舗装林道を黒戸山西面に沿ってクネクネと歩く。
路面は凍結していて歩きにくかった。

大網地区公民館に出たら、田んぼに沿った車道を延々と東へ歩き、県道に突き当たる。
ここまでで飽き飽きするが、さらに県道を北上してようやく駐車場に辿り着いた。

このコースは低山続きでも歩き甲斐があるのだが、最後の車道歩きは長い。
徳次郎交差点のバス停から篠井方面入口の県道T字路までバスに乗っても、大して短縮にならない。
MTBをデポしておけば最高のコースだと思います。
A
B
C
D
E
F
G
H
I
J
K
L
M
N
O
P


【ルートマップ】
(後日掲載)





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