外山東尾根〜白根山〜五色山周回(その2) | H17.9.17 |
白根山は、さすが関東以北の最高峰だけあって、随一の絶景を楽しめましたが、人出も想像以上で、山頂を独り占め・・・には 程遠い混雑ぶりでした。 弥陀ヶ池の先から五色山への道に入ると、人出はいくらか少なくなったようでした。 中曽根のルートは笹が深く、白根沢のルートとは趣の違う尾根です。 |
その1から続く・・・ ---(白根山)12:50/13:30---(弥陀ヶ池)13:55/14:00---(五色山)14:57/15:00---(国境平)15:25/15:35---(湯場見平)16:26--- (登山口)17:07---(湖畔橋)17:27---(駐車場)17:52 |
@ | 五色沼避難小屋の先で、進路は南西から北西に向きを変え、いよいよ白根山の登りにかかった。 展望のない樹林帯をジグザグに登っていく。 相変わらず、登山者とひっきりなしにすれ違う。 森林限界を過ぎると一気に展望が開け、真上の白根山、真下の五色沼が間近に一望できる。全般的に樹林に囲まれた山が多い日光の山では、なかなか見られない絶景だった。 頂上に近づくと、本当に空に近い気がしてくる。 この日は絶好の天気で、砕石の道と青空が独特のコントラストを見せている(@)。 実際、日焼けするので、暑くても長袖を着用したほうがよい。 白根山の山頂付近一帯はかなり広い。 それでも、人で溢れていた。 休むのに丁度良い場所は、ほとんど占拠されている。 休む気にはなれず、山頂に向かう。 白根山神社の小さな社(A)の前を通り、一旦岩場を少し下りてから、再び岩場を登り返したところが山頂である。 山頂(B)は大混雑で、しかも酒盛りをしているパーティーがいるのには閉口した。 誰もが立ちたい山頂を、酒宴で占拠するのはいかがなものか。 複雑な心境のまま、下山にかかった。 山頂北側の、岩場の急斜面を少し下り、再び岩場を少し登り、岩の間をすり抜け、また下り始める。 このあたりは、弥陀ヶ池・丸沼・菅沼を一望に見下ろせる。 弥陀ヶ池から五色山へ続く尾根道も一望できる。 樹木の無い、ガレ谷筋を慎重に下り続けていく(C)。 足を滑らせれば、怪我は免れない。 振り返ると、その急峻さがよく分かる。 やがて傾斜は緩やかになり、山道横にはシャクナゲが現れ始めるが、山道は整備された広い道で、通行の支障になることはまったくない。 弥陀ヶ池が大きく迫ってくると、周囲は樹林帯に変わってくる。 T字路に下り立つと、案内標がある。 左は座禅山、弥陀ヶ池へは右へ行き、さらに下っていく。 岩のゴロゴロした道(D)を下れば、弥陀ヶ池に着く。 池のほとりにも、沢山の登山者が休んでいた。 ここで、菅沼方面への道を分ける。 五色沼方面へわずかに登ると、すぐに左へ五色山への道を分ける(E)ので、こちらへ入る。 またわずかに登ると、平原に出る。 右へ細い踏跡があるのでどこへ続くのかと思い、辿ってみると、五色沼北面の急斜面の上に出て、沼を一望に見下ろすことができた。 一旦鞍部に下り、急登となるが、そう長くは無く、五色沼からの道と合流する(F)。 ここには、金精山の登山道亀裂の警告看板があった。 合流点からも登りが続くが、徐々に緩やかになり、笹原歩きとなる。 五色山の山頂は広い(G)が、展望はあまりない。 ここよりは、少し国境平方面に下った場所のほうが展望は良い。 湯元方面が一望できる。 笹道を下っていくが、2303ピークを北に巻くあたりから、展望の利かない急な下りとなる。 路面は抉れて、降雨後は滑りやすいので注意したい。 グングン下って国境平に着く(H)。 ここは平坦だが、あまり広い場所ではない。 案内標に従って、湯元方面へ進む。 一旦登って2303ピークからの尾根を跨ぎ、それからは笹の深い急な下りとなる。 踏跡自体はハッキリしているのだが、笹が深くて踏跡を隠している場所がある。 踏跡を外すと、斜面を滑り落ちる場所もあるので注意したい。 笹を掻き分け、見えない段差に足を挫かないように注意して下る。 標高2000m付近に古い案内板が木に打ち付けられているが、字は消えて読み取れない。 笹深い道が長く続いてイヤになる頃、湯場見平に着く(I)が、特に何も無い。 ここからは、尾根筋を外れて急斜面のジグザグ下りとなる。 ここも、白根沢コースほどではないが、かなりの急坂だ。 やがて急坂が終わると、ホッとする。 平坦になっても、依然として樹林帯の中の歩きが続き、木の階段を下りて林道に出る。ここには、案内標と登山者カード入れが設置されている(J)。 林道は徐々に広くなってもみの木通りとなり、静かな旅館が建ち並ぶ。 湯元本通りのT字路を右折し南へ進むと、湯元ビジターセンター横に出る。 湯ノ湖西岸方面に向かって進み、湖畔橋を渡り、湯ノ湖一周歩道に入る。 この歩道、所々に日光の自然にまつわるクイズ形式の看板が設置されているのだが、これがなかなか難しい。 湖では、まだ釣りに興じる人達が沢山残っていた。 湖の南端はかなり遠くに思えるが、歩いてみるとそうでもなく、20分ほどで今朝通った南岸の木橋に出た。 ついた時間は、丁度日没前であった。 車に戻ると間もなく日は暮れて、日の短さを再び実感した。 白根山は高く大きく素晴らしい山だったが、やはりどこか物足りない。 それは、登山道があって、人出が多いからなのだろう。 やはり、山は静かにかみしめて歩きたいものだ。 |
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