発光山〜横根山〜方塞山〜古峰原山 | H17.6.11 |
横根山へは今年のGW中に歩きましたが、そのときは日瓢鉱山南方から登り、横根山経由大滝山というルートでした。 このときは、大滝山=横根山の稜線を基点に、鳴蟲山・石裂山・ハナント山それぞれの尾根を繋げることが目的でした。 今回は、純粋に横根山を楽しむためにルート設定し、歩きました。 横根山以外に頂を踏んだ発光山・方塞山・古峰原山も、それぞれ趣のあるピークでした。 |
粟野町役場7:52==(町営バス)==田の端8:30---発光山(960P)10:02/10:15---前日光林道横断10:23---1063ピーク11:00---横根山12:25/12:40---方塞山13:22/13:30---三枚石13:51---古峰原山(1377.7P)14:00/14:05---三枚石14:10/14:20---古峰神社15:31/15:50==(リーバス)==鳥居跡町16:39/17:51==関東バス==粟野役場前18:15 |
@ | 粟野町中央尾根を歩いたとき、帰りに延々と前日光林道を歩いたが、このときに960ピークの存在を知った。 地形図では、1005ピーク〜1188ピーク経由の稜線に破線が記載されているが、次に横根山へ行くときは上粕尾田ノ端から960ピーク経由で古峰原へ・・・これは以前から歩いてみたいと思っていた。 前日光牧場から労せず頂に立てる横根山に、こんな自分から苦労するようなルートで歩く者がいても、よいではないか? 今回のコースのネックは、周回コースでないため、バスを利用しなくてはならないことにある。 粟野町の町営バスは、朝一番のバスでも8時前。この季節、日の出後3〜4時間のロスは痛い。 また、古峰原からのバスは、17:15発が最終なので、約9時間が許された山行時間となる。何とかなるだろうとは思ったが、念のため古峰原からタクシーとなってもいいように財布を膨らませて出発した。 粟野町役場までは車で行った。 役場の裏手に交番と消防署があり、その前に町施設来客用の広い駐車場がある。 どうみてもチェーンを掛けるような様子はないし、すでに何台か停まっている。 大丈夫だろうと思い、ここに駐車。役場前のバス停からバスに乗った。 バス停は待合室とトイレが隣接し、新しく綺麗。 乗客は私を含めて3人。バスはのんびり走る。 後続の車が時々来るが、抜かれ放題である。 宇都宮市内のバスなら遅いとイライラするところだが、このバスはさすがにそんな気にはならない。 バスは自由乗降できる代わりに、バス停案内のテープは流さないので、降りたい場所でブザーを鳴らす。 田ノ端のバス停(@)が目に入ったところでブザーを鳴らして降りた。 40分弱乗ったが、運賃300円。激安である。 集落から若干戻ったところに林道の入口がある。 もちろん舗装はされておらず、入口には看板も無い。 林道は、田ノ端集落を見下ろすように山肌を縫う。 尾根への取り付きは、どこからでもよい。 私は、少し西へ回り込んだところから登った(A)。 尾根筋は当然ながら展望は無いが、悩まされるようなヤブも無い。 真北へ進み、少しの間西へ進路を変える場所で、一瞬周囲が開けて明るくなる。 すぐに再び樹林帯となり、向きは再び北となるが、このあたりはヤブが煩い。尾根筋の東側を逸れて歩くとよい。 西へ北へと向きを変えながら登って行くと、発光路から延びる作業道に出合う(B)。 地形図にある作業道は消滅しているケースが多いのだが、この作業道は立派に現役と見えた。 作業道は尾根の西側へ逸れるので、再び尾根に取り付く。 少し登ると、再び作業道に出合う。作業道は、ここが終点のようだ。 地形図通りである。 さらに北進し、「昭和13年11月」と刻まれた石標を過ぎると、北西に向きを変える。 ここから先、一直線に並ぶ綺麗な杉木立が続く。 960ピークは三角点以外は何も無いであろうと予想していたが、意外にも2枚の山名板があった(C)。 1つは、「発光山」と書かれた山名板で、下部に「平成16年4月1日 福田」と記されている。発光山という名は、なかなかいい山名だと思う。 もう1つは、おなじみのRK氏のものであった。960.1とだけ書かれている。 発光山の山頂は展望は無いが、広い。 前回横根山へ登る尾根でも見かけた日光社寺の境界標がある。 ちなみに、山頂は64であった。 発光山からはさらに北へ進む。 先の小ピークは、境界標51を示している。 ひと息下ると前日光林道が見えてくる。 直進すると擁壁で下りることができないので、西側へ微かな踏跡を下る。 下り立った地点には、スピード・カーブ・路肩・落石注意の看板がある(D)。 そのまま前日光林道を横断して対岸を登る。 背丈以上もあるかという笹の密薮だ(E)。 急傾斜+密藪で、挫けそうになるのをこらえて少しずつ登り詰める。 南西からの尾根に合流する地点で、やっと急登が終わる。 逆コースで下る人はまずいないと思うが、一応ここに黄色の紐を結び付けておいた。 1063ピークは何てことないピークでそのまま通過。 樹林帯を詰めていくと、やがてミヤコザサが目立つようになり、尾根幅も広がって笹原になる。 進路が分かり辛くなるが、北西に向かって高度を上げていけば問題ない。 進路が北に変わる頃から樹林+ミヤコザサとなり、霧が立ち込めてきて見通しが悪くなる(F)。 やがて密林に変わる。 前回の登りルートからずっと笹原の印象を持っていたのだが、これは裏切られた。 北へ高いほうへ高いほうへと向かい、霧の中をひたすら歩くと、見覚えのある広場に出た(G)。 ここは、井戸湿原南西の、地形図破線のY字ピークに違いなかった。 広場の向こうから北へ下りていくと、鹿除けの柵(H)があり、ロープを解いて柵の戸を開け、湿原へ入っていく。 柵のすぐ先に、象の鼻と井戸湿原への分岐がある。 どちらへ行ってもよいのだが、前回象の鼻へ行ったので、今回は井戸湿原へ向かう。 さすがに人気のあるエリア。霧混じりの天気にもかかわらず多くの人が訪れている。 五段の滝へ直進する道を見送り、左折して湿原を縦断する木橋を渡る(I)。 その先、取り壊された湿原荘跡(現在は東屋がある)を通過し、2度目の鹿除け柵がある。 柵の戸を開けるとすぐ右手に横根山への道が分岐する。 横根山中継局の茶色い建物があるT字路で象の鼻からも道が合流する。 ここから横根山までは、前回も歩いた道だ。 前日光牧場への道を左に分け、登り辛い木の階段(丸太が大きすぎる)を登れば横根山に着く(J)。 山は天気が良くなければ誰も寄り付かないのか、湿原には沢山の人出があったのに山頂には誰もいなかった。山頂の東屋で昼食とした。 前回は好展望であったが、今回は展望ゼロである。 方塞山へは、西へ歩き辛い丸太階段を下り、前日光ハイランド林道(未開通)を横断し、有刺鉄線のある牧柵沿いの道を行く(K)。 終日曇りという予報だったが、雨が強くなってきた。構わず歩く。 晴れていればまた違うのだろうが、この天気で牧柵沿いの道は単調だ。 ただ、歩いている人が少ないし、涼しいから、このような天気も悪くはない。 ダラダラ登りに転じて黙々と登っていくと、方塞山に着く(L)。 山頂には行先案内板が沢山あり、木のテーブル・ベンチもある。 奥に雨量計室がある。 三枚石方面の案内に従い、北へ向かう。 鞍部から登り返すと、ツツジ平である(M)。 ツツジは、このあたりの関東ローム層の酸性土を好むのだそうだ。 もうすぐ終わりかな?という感じだったが、見事に咲き乱れていた。 その先、三枚石の直前で金剛水へ70mの看板があるが、行ってはみたもののとても飲めそうな水ではなかった。 三枚石はとても広い場所にある。 金剛山古峰神社奥ノ院がある(N)。なかなか立派なものだ。 このあたりの見物は後回しにして、先に古峰原山へ向かう。 三枚石からすぐのはずだが、登山道をどんどん歩いていくと、何故か丸太階段の下りになってしまった。 間違えたと思い引き返す。 地形図では破線が尾根筋に通っているが、実際には東に逸れて通っているのであった。予想通り、西の最上部と思われるほうへヤブを入っていくと、三角点と山名板が1枚あった。ここが古峰原山である(O)。 メイン登山道へ戻り(この地点の木にも黄色の紐を結んでおいた)、三枚石に戻る。 この石、見れば見るほど不思議なものだ。どうやったらこうもうまく重なるものか? 毎年お祭りでもあるのか、物置も置いてある。 三枚石前のベンチの横を通り、三枚石新道を古峰原方面へ下る。 踏跡は明瞭で、地形図では急坂続きに見えるところも、ジグザグに歩を進めるようになっている。 雨が激しくなったが、樹林の屋根でポタポタとしか水は落ちてこない。 暑かったので、雨も丁度良く感じる。 1時間ほど下り、沢に出る。 この沢で、顔を洗った。生き返るような気分だ。 右手に白い屋根の建物が見えるが、そちらには行かないように。 沢を渡り、東へ向かうが、少しして北へ下る。雨天時は滑りやすい。 下り切ると、日瓢鉱山から続く舗装道へ出る。 左(東)へ下りていくと間もなく古峰原神社の広い駐車場へ出て、バス停に着く。 最終の17:15発まではだいぶ時間があったが、1本前の15:50発に乗ることができた。 このところ厳しい山歩きが多かったせいか、あまり疲れを感じなかった。 |
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