女夫渕から湯沢峠〜根名草山周回 H19.6.24


久々のロングウォークで、念願だった湯沢峠〜念仏平の県境尾根を歩きました。
湯沢峠まではルーファン不要で快調に歩けますが、県境尾根はヤブです。かなりうるさいヤブですが、まったく歩けないことはなく、うまく獣道を拾って行ければどうにかなりそうです。
根名草山から先は雨に降られ、最後の林道歩きが長く長く感じられました。
(女夫渕駐車場)3:55---(日光沢温泉)5:25---(根名草沢渡渉)7:06---(湯沢峠)7:55/8:00---(2001P)8:25---(2018地点)9:20---(2237北西P)11:40---(2326P南面)12:20---(念仏平避難小屋)12:48/13:00---(根名草山)13:45---(日光沢温泉/手白沢温泉分岐)14:53---(手白沢温泉近く・林道出合)15:46---(奥鬼怒林道出合)16:15---(女夫渕)17:38


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女夫渕は日光市、私も日光市民だが、移動に2時間かかる。
今回のコースは湯沢峠〜念仏平の県境尾根が どの程度の密ヤブなのかにかかっているが、数少ない情報からは相当厳しいヤブと聞いており、まだ暗い うちから歩き出さないと日帰りできないかもしれない。

眠さをこらえて午前2時前に自宅を出発した。 川治ダムから旧栗山村に入り、延々と西へ向かい4時前に女夫渕に到着。

無料駐車場はかなり混んでいた(@)。この奥地にこんなに人が来ているとは意外。 市営バスのバス停もここにある。
ここから先は奥鬼怒林道となり、一般車は通行禁止だが、 ゲートは半開きに開いていた。

日光沢温泉へ至る遊歩道は、最初の区間が工事中で通行止めになっており、奥鬼怒林道を 15分ほど歩き、仮歩道に入る。
工事現場の脇を通りながら(A)鬼怒川を渡り、元の遊歩道に合流する。
さすが夏至に近い時期だけあって、4時過ぎにはすっかり明るくなり、快調に歩を進めた。

道は、落石の怖い場所もあるが、よく整備されている。

八丁ノ湯(B)は最近建てられたと思える綺麗な宿。すでに宿泊者は起きはじめている。
10分ほど進むと、林道の高い鉄橋をくぐって加仁湯となる(C)。
ここも、立派な温泉旅館で、建物からは 秘境の秘湯という印象は受けない。
沢では釣りをしている人を多く見かけた。

またさらに10分で日光沢温泉となる(D)。ここはなかなか山深い良い雰囲気だが、建物はなかなか しっかりしている。
建物の裏手で、根名草山方面と湯沢峠方面でルートが分かれる。

道は徐々に沢筋を離れ、高度を上げていく。
暗い樹林帯の登りだが、登り切ると多少明るくなる。

ヒナタオソロシの滝の展望台(E)を過ぎると、沢を渡りながら展望のない 歩きとなる。
途中、何ヶ所か沢を渡渉する。
今回のルートは、湯沢峠手前の登りまでは、水場には困らないで済む。

踏跡は落葉の積もった場所で所々不明瞭になるが、道迷いの 心配まではないだろう。
湯沢峠が近くなると、つづら折りのジグザグ登りとなり、高度を上げていく。
空が見えるようになって 明るくなってくると湯沢峠に着く(F)。
朽ちて読めなくなった道標が1本立っている以外は、標識類は何もない。

快適なのはここまでで、ここからは笹ヤブを漕いで登る。
ここまでが快適な道だったので、気持ちを切り替えて突入。
小さなピークを越え、ヤブ漕ぎ終わると2001ピークに着く。

あとはひたすら笹→針葉樹→シャクナゲと移り変わるヤブを漕ぐ歩きとなる(H)。
時折、ヤブの隙間から、南方の菅沼や白根山が見渡せる。

獣道が結構付いており、ヤブに見えても意外と歩ける場所が多いので、なるべく尾根筋を外さないようにした。
ただ、中盤の針葉樹ヤブは密な場所があり、尾根筋を外して歩けるように獣道が付いているところもあった。

途中、一気に200m登る地点の手前鞍部(2040m地点))へ下るとき、南の谷に引き込まれそうになり軌道修正。

2040m地点からの登りは、徐々に尾根筋が細くなる。
ヤブ漕ぎに集中していると、幸いなことに登りのキツさはさほど感じない。
登り切った2260ピークの先で、古い赤布を見かけた。

少しだけ北へ向かい、適当に再び東へ方向転換する。
念仏平〜根名草山の稜線は目前で、こんもりした小ピークに達すると、その先で根名草稜線に達するかと思ったが、どうも違う。どうやら地形図に現れない小さいピークで、さらに東の奥が2326ピークのようだ。
この県境尾根は、そのピークにも印の類は一切ない。

思わず閉口の暗い倒木帯は2326ピークの南面で、ここはピークへは行かずに南面をトラバースした。
うっすらと踏跡があった。

徐々に明るくなってきて、ヤブの中にある遭難の碑を過ぎると、根名草からの登山道と合流した。やはり、特に目印になるものはなかった(I)。

ここからは、未踏となっている念仏平小屋の先を目指した。
明るいがぬかるんでいる登山道を緩やかに下り、水場(沢)を過ぎると念仏平避難小屋に着く(J)。

今にも崩れそうな佇まいだが、中は2階建てでまだしっかりしているようだ。
念仏平までは登山者にはまったく会わなかったが、さすがにこの稜線は歩く人が多く、何人かの登山者とすれ違った。

小屋からもう少し温泉ヶ岳方面へ歩くと、見覚えのある小屋を指す道標がある地点に着いた。
ここまでは、高薙山へ向かったときに温泉ヶ岳から歩いたことがある。
ここで折り返すことにした。

先ほどの2326ピーク南東の合流地点までは緩やかな登りで、以降は下りとなる。
根名草山の南東尾根はそう急ではないが、そろそろ疲れてきたのでしんどい。
所々に、まだ残雪が多く残っていた。
アイゼンを付けるか迷ったが、面倒なのでそのまま歩いた。

山頂の手前、傾斜が緩んだところで高薙山方面の展望が広がった。
その奥が根名草山の山頂である(K)。

午前中は日差しもあったが、雨が降り出した。
山頂は地味な印象だが広く、休むのにはよいところだ。
東は笹原、西は暗い樹林帯とクッキリしている。

山頂からは北へ急な下りで大嵐山への鞍部へ至り、道は大嵐山の西側を巻いて行く。
疲れてきていたので、そのまま登山道を辿ることにした。
地形図では尾根筋を進むことになっているが、実際には終始西側を進んで行く。
ルートが地形図通りでないので、現在地が把握しづらい。

途中、落石の怖い薙を2回横切り、ただひらすら歩くのみ。
1時間ちょっと歩くと下りの途中で分岐に出合った。
直進は日光沢温泉、右は手白沢温泉・加仁湯へ至るルートだ(L)。
尾根なりは右方向となるので、手白沢温泉方面へ向かった。

雨が強くなり、雨具を着ないと辛い状態になってきた。上だけ羽織ってピッチを上げるが、久々の長時間山行のためか、疲れてきた。
あまり変化を感じない道なので、とても長く感じた。。

日光沢方面との分岐から約1時間で、林道に下った(M)。
最後は踏跡が分かりにくい場所もあるが、道迷いにまでなるレベルではないので大丈夫。

手白沢温泉に寄ってみたが、ここから手白沢沿いを行く破線の道がない。
仕方なく林道を北へ戻り、奥鬼怒林道へ出て、あとはひたすら林道歩きとなった。
非常に長く感じた。
八丁ノ湯、加仁湯の送迎バスがたびたび往復して行った。

17:30過ぎに帰着、久々のロングウォークに満足したが、さすがに疲れた。
雨の女夫渕の駐車場には、もう数台の車しか停まっていなかった。

A
B
C
D
E
F
G
H
I
J
K
L
M


【ルートマップ】








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