禅頂行者道(明智平〜古峰原) その1 H17.11.5


細尾集落から薬師岳周回、古峰神社一の鳥居から地蔵岳〜夕日岳〜蕗平周回と歩いたことはありましたが、茶ノ木平から古峰原峠まで通して歩いたことはなく、紅葉の盛りの禅頂行者道を縦走してみました。
三ツ目を境にしてその1・その2に分割してのレポートです。
ルーファン一切不要という点では物足りなさはありますが、美しい落葉尾根を満喫しました。
(明智平)8:40---(展望台)8:44---(細尾峠分岐)9:29---(茶ノ木平一周)---(細尾峠分岐)10:02---(細尾峠)11:00---(薬師岳)11:40/11:52---
(三ツ目)12:39---


@ 今回のルートは周回ではなく一本道になるので、古峰原17:15発の最終リーバスに間に合うように下山しなくてはならない。
もっとも、11月になると17時になればもう暗くなってしまう。
行者岳まで歩きたいが、時間によってはハガタテ平から下山することも一考して出発した。

JR日光駅北の大谷川沿いにある無料駐車場に停め、東武日光駅から湯元温泉行きの一番バスに乗る。
停留所には誰もいなかったのに、5分前になると一気に行列ができた。
浅草から一番早く着く準急に時刻を合わせているらしい。

清滝から先ではすでに渋滞していたが、バスのスピードではさほど影響はなく、約1時間で明智平に到着した(バス利用の場合、明智平は下り便しか通らないので注意)。

茶ノ木平へは、この先の中禅寺温泉で下車して取付いたほうがよいのだが、社山・半月山周回時に歩いているので、今回は明智平のロープウェイ終点から取付くことにした。
下調べではロープウェイは9:00から開始となっていたが、どうしてか既に運行開始していた。

ロープウェイはたった3〜4分だったが、9時前にしてすでに満員。
山肌の紅葉は今が盛りでとても美しい(@)。
軽装の人が多く、ロープウェイ到着駅屋上の展望台に行くだけの人が多いようで、茶ノ木平方面へ歩き出す人は私以外いなかった。

歩き出してすぐの1395ピークは北側を巻き、その先の鞍部からの登り返しは南からトラバース気味に踏跡がついている。

傾斜が緩むと、中禅寺線69送電鉄塔の立つ平坦地に出る(A)。
このすぐ先で左へ、そして右へと明瞭な鉄塔巡視路が分岐するのでそちらへは入らないように。
ただ、どちらも登りではないし、茶ノ木平方面を示す案内標もあるので、まず迷うことはない。

あとは、茶ノ木平の東肩までずっと登りになる。
途中で展望台があって、中宮祠方面が一望できる。
後で調べたところ、ここから華厳の滝が見えるらしいが、そのときは気付かなかった。

歩き始め1時間くらいの登りが一番辛いが、明智平から1時間弱で茶ノ木平=細尾峠の分岐点に着く。ここにも案内がある(B)。

社山・半月山を歩いたときに近くまで来たが、ここまで来ていなかったので、尾根歩きをつなげるために茶ノ木平まで往復することにした。

茶ノ木平手前で、ロープウェイ駅跡方面へ抜ける道はトラロープが張られていて、通行禁止になっていた。
通れそうだったが、仕方なく南肩へ抜ける道に入った。

茶ノ木平は、明智平がウソのように静寂で、誰もいなかった。
半月山方面への道に突き当たり、右折して北へ向かう。
大きな植物園の看板を過ぎ、案内板のある突き当たりに出る。
左に行けばロープウェイ駅跡だが、右折して細尾峠分岐に戻っていく。
この道が、先でトラロープの地点と合流する。

道は、途中小さな沢に抉られていたり、手入れされていないようで笹が繁茂していたが、道形を見失うほどでもなく、問題なく通れた。

Bの細尾峠分岐まで戻り、南へ進む。
明瞭な踏跡なので、落葉でも迷うことはない。

すぐに、1617.8三角点の地点に着く(C)。
ここには、山部さんの「茶ノ木平」の山名板がある。

ここからは、ずっと下りになる。
篭石(D)を過ぎ、1453ピークは南を巻くようにジグザグに下る。

途中で、細尾峠方面を示す木の案内標があるが、朽ちていてほとんど読み取ることができない。
先ほどの三角点から300m以上の下りで、薬師岳への登り返しが嫌になってくる。

ようやく平坦になると、再び送電線の下を通る(E)。
名称は、足尾旧線となっていて、鉄塔は小さなものだった。

下り一辺倒から緩やかなアップダウンに変わるが、細尾峠まではさらに100mほど下ることになる。
細尾雨量観測所から先は途中のコブは巻きながら下っていく。

樹林帯の中の細尾峠(F)は、路肩は車で一杯だった。
15台くらいなら問題なく停められるだろうか。
下り立ってすぐ反対側に薬師岳方面の入口があった。

尾根は痩せてくるが、危険を感じるほどではない。
日足トンネル上部あたりからは尾根筋から外れ、南寄りにトラバース気味に進むようになる。
尾根筋の傾斜は相当キツそうだ。
このあたりのルートは地形図の破線とは違っている。

ガレた小さな谷を越えると右カーブとなり、ジグザグに登り詰めると薬師肩(G)に出る。
暗い谷筋から開放され、開放的な気分になれる。

ここからは北へ、笹道を最後の登りである。
傾斜はキツくないが、もうすぐ山頂と思うと足が速まり、息が切れる。

今年2度目の薬師岳山頂に到着(H)。
前回は、細尾峠を経由せず、細尾地区からの尾根を直登した。
相変わらず北面の展望が良い。
もっと登山者で混んでいるかと思ったが、細尾峠からは1人とすれ違っただけで、山頂には幸いにも誰もいなかった。
三角点に腰掛けて昼食にした。

山頂で一服後、先ほどの薬師肩まで戻り、直進して南へ進む。
ダラダラ下り後登り返して1381ピークだが、特に何もない。

1381ピークからの下りの途中には石祠があり、横の木には札が打ち付けられている(I)。

次の1355ピークは、西側を巻いて過ぎる。
踏跡のハッキリした笹道を、幾つかのピークを越えて進んでいく。

1406ピークも特に何もなく過ぎ、1410m級ピークを過ぎた先からは長い登りに転じる。
まだ行程の半分を過ぎたばかりである。
ヤブ漕ぎもない恵まれたこのルートで、バテるにはまだ早い!

息を切らして三ツ目に着く(J)が、ここは展望はない。
夕日岳との分岐点であり、寄るべきか迷ったが、既に正午を回っているので往復1時間弱のロスは痛い。そのまま地蔵岳へ進むことにした。

地蔵岳に13時到着なら、その後はキツい登りもないので、3時間で何とか下山できるだろうと思った。

(その2へつづく)
A
B
C
D
E
F
G
H
I
J



【ルートマップ】 (赤い線が今回通ったルート)






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