西沢金山跡から高薙山周回(第2回目) | H19.11.4 |
昨夏に同じルートで歩きましたが、その再訪です。 西沢金山跡から金田峠については、昨年より多少藪が濃くなった印象を受けました。高薙山の北東尾根の混合藪の密度は相変わらずで、痩せ尾根なので巻くこともあまりできず、今回も傷を作りました。 |
(湯川橋・駐車地)6:12---(於呂倶羅山北尾根カーブ)7:05---(金田峠)8:07/8:15---(1971P)8:57/9:03---(2193P)10:59/11:10---(高薙山)11:52/12:05---(1772P)14:40---(1753P)15:00/15:10---(山王林道)16:12---(駐車地)16:25 |
@ | (詳細は昨年の同コースの記録にも記載していますので、併せてご参照下さい) 昨年同様、湯川橋を山王峠寄りに渡った路肩に駐車して出発、コンクリで法面補強された場所から取付き(@)、旧住宅地跡に出る。 朽ちた百葉箱があるのを見て、林道寄りに縁を歩き、林道への落石防止金網を支えていると思われるワイヤーがある小尾根を南へ進む。 小尾根の笹(A)は、昨年より煩い気がしたが、このあたりはとくに苦もなく歩ける。 すぐに平坦な広場となり、中央に朽ちた木柱が立っている。 そのまま南奥へ進むと石垣があって、東側の沢筋を進む。 昨年は沢筋に作業道が作られていたが、今では下草が繁茂している。 やがて作業道は東へ向かうが、作業道を離れ、そのまま南へ沢筋を進んでいく。 踏跡は不明瞭だが、涸沢を外さずに進む。 踏跡のすぐ西には低い尾根があって、尾根に合流して涸沢を西へ渡る。 ここには木が2本渡してあったが、まだ健在であった。 涸沢を過ぎた後は、南西へ山腹に沿って歩くようになる。 踏跡は明瞭になって、多少笹に隠されていても道筋は平坦になっているので進路を失うことはない。 しばらくく進むと、ガレた谷筋を西側へ渡るのだが、昨年は両岸にあった赤/黄のビニールテープが見当たらない。 昨年の記憶も残っておらず、対岸はどこから取り付くのか分かり辛い。 適当に渡ってみると、対岸にはテープが残っていた。 谷渡りの後は、やや笹が深くなるが、まだ進路の判断に迷うことはない。 ずっと於呂倶羅山の北尾根の山腹を巻いているので、地形図を見てもどのあたりを歩いているのかは特定しづらい。 北尾根の突き出し部を回り込むと、笹も無い明瞭な区間となる。 昨年見かけた古い木札が打ち付けられている木もそのままの姿であったが、木札は相当朽ちていて、近々落ちてしまいそうだった。 進路は西から南へ変わっていき、しばらく歩くと沢が現れる。 ここは涸沢ではなく、水が流れている。 この沢を少し遡るのが正解ルートなのだが、昨年はすぐに沢を渡ってしまい、踏跡がなくなって右往左往したことを思い出した。 わずかに遡るとテープが巻付けられた倒木が昨年同様に残っており、ここで対岸へ渡る。 沢からあまり離れずに南へ登り、やがて沢から離れていく。 踏跡はだんだん薄くなるが、忠実に進んで行けば金田峠は近い。 一気に笹が深くなり、コメツガの木陰から金田峠へと飛び出す(B)。 刈込湖がよく見渡せる、尾根筋の南側まで出ると、深い笹の中に薄い踏跡がある。 10分も歩くと、刈込湖へ下る道の入口(テープがあって踏跡があるが、途中で消滅する)を見送り、すぐ先で石祠を見かける。 1971ピークは樹林の中で展望は無い。 ここからは南西に下るが、あまり南西を意識せず、尾根なりに西へ進む感覚で下る。 鞍部から登り返しにかかり、あとは250m延々と登りになる。 急登が緩んで展望の利く場所に出る(C)が、2193ピークはまだはるか先にある。 尾根幅は広がって形を失うが、薄い踏跡を拾って登り詰めると2193ピークに着く(D)。 樹林の中で展望皆無。 コンパスを北東へ合わせ、適当に進む。 ピークは東に広く感じるので、引き込まれないように注意したい。 所々で倒木が邪魔だが、ヤブ漕ぎではないので苦にはならない。 途切れ途切れに踏跡もある。 次の2180m級ピークは、途中まで登ったところで東へ巻ける。。 その次の2170m級ピークを超え、最後の登りになるが、急にヤブが濃くなる。 ヤブを巻ける踏跡はないことは分かっていたので構わず突進し、無事3回目の高薙山に到着した(E)。 山頂は、ヤブが多少刈り払われていた。 展望は無いが、晴天だったので今回は明るい山頂であった。 山名板は昨年と同じく、3枚並んでいる。 ここからが後半、最初はおとなしいが(F)、すぐにヤブ地獄になる。 晩秋でもあるし、昨年よりはマシかと思ったが、全然変わりなし。 巻ける所は巻くが、尾根が痩せておりあまり巻けない。 服やザックを傷つけながら、ほとんどの場所は強行突破。 ヤブが和らぎ、南に大きな崩落(薙)を見て、ようやく1772ピークが近くなったと知る。 笹原を登り返すと1753ピークに着く。 古い境界標があるのみで、展望はない。 1753ピークからの下りは広い。 ピークから溝を越えて行く方向にテープがあったが、そちらではない。 東南東への尾根を進む。 尾根に乗ってしまえば、あとは東方向へ方角を定めれば難しくはない。 昨年は白テープが盛んに付けられていたが、今回見かけるテープは色が全然違っていた。 展望のない尾根をドンドン下って高度を下げる。 ヤブはないが、傾斜が急になる場所もあるので、集中力を切らさずに歩くのみ。、 山王林道を通る車の音が近くなった頃、猿の集団に遭遇。 木を揺らすなどして威嚇していたが、鈴を鳴らすと逃げていった。 昨年は林道に出る手前で、北側の谷に下ったが、今回は南側の谷に下った。 西澤金山跡の名残か、廃れた作業道なのか、踏跡があって、難なく山王林道に戻ることができた。 紅葉の季節柄、山王林道は見たこともないような交通量で、それまでの人気の無さが嘘のようであった。 |
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